「写真」と「絵」について 
2009/05/28 Thu. 10:55 [edit]
そしてそれとともに、私の写真の撮り方もオートからマニュアルに変わって来ました。今まで、私にとっての写真は絵を描くための補助手段であり、画面の切り取りだけが重要だったのでオートで良かったのですが、徐々に写真表現の奥深さを感じるようになり、自分でもその違いを表現したくなってきたのです。
といっても、私自身が写真に深入りしていこうということでは(まだ?)ありません。あくまでも絵を描く上で、写真表現から学ぶことが多いと感じるからなのです。
以前、このページ「写真との関係」http://3291ahiru.blog1.fc2.com/blog-date-20051213.htmlで、写真と絵の違いについての感想を描いていますが、画面の構成の仕方についてはあまり異なるところはないとしても、その他、特に参考になることとして感じているのは次のような点です。
・タイミングを捉える熱意
熱意というより、執念と言うべきかもしれません。
写真に比べれば、絵は何と安易でしょう。しかし、風景を描こうとする人間はもっともっと時間や季節を大切にすべきなんでしょうね。
・ハイキーとローキー
写真の画面の明るさ、暗さだけではないのですが、それによって「光り」がいかに違うことか。
それによって、空気感までも違ってくるのは確かです。
・ボケ
前ボケ、後ろボケ、そしてどこまでどのようにボカすか…の違いによって、対象の印象が明らかに違ってくるのを感じます。
そして、土門券などを見ると、対象に迫るという意味では写真の方が上手(うわて)かもしれないと思ったりします。
・ホワイトバランス
これを換えることで写真の色味が違ってきますが、それによって、その風景に感じる心象の違いが表現されるような気がします。
この風景のベースカラーはどんな色なんだろう?なんて思ったりするのです。
・シャッタースピード
高島野十郎という画家は水滴を見て流れを描いたということですが、滝を水滴として捉えるか、白糸のように捉えるかは、やはり絵の描き方にも関わってくることでしょうね。
と書いてきましたが、写真についてそう詳しいわけではありません。
#どなたかちゃんと教えて下さい(^^ゞ。
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コメント
素敵なギャラリーを作られましたね。
毎日少しずつ鑑賞させていただきます。
ふたば #vyMRz6gE | URL
2009/05/29 08:39 | edit
>ふたばさん
コメントありがとうございます。
でも、これは最初から作ってあったんです(^^ゞ。
きっと、私の絵の歴史がわかってりただけますよ(^_^)。
#皆さん、あまり見ていらっしゃらないのかもしれませんね。
のび太 #- | URL
2009/05/29 12:02 | edit
写真
私は空が好きで、よく雲の写真を撮ります。
直ぐに変わってしまう雲は、絵に描く時間を待ってくれません。
空を撮ると、地面が真っ黒になります。地面を撮ると、空が真っ白になります。
しかし、人間の目には同時に両方が見えます。
だから、目に見えるように写真が撮れないことを残念に思います。なにかいい方法はないでしょうか?
pikaso #0JPpj7Tc | URL
2010/05/12 13:35 | edit
>Pikasoさん
本当にそうですね。
私の場合には写真はあくまでも絵を描くための素材と考えています。仕方ないので(空を中心に&風景を中心に)両方を撮るか、あるいは忙しい時にはやや暗めに(空を中心に)撮っておいて、PC上で画像を編集しながら…です。
のび太 #- | URL
2010/05/13 09:13 | edit
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