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 … 風景画の部屋 …  


 「水彩による風景画」生活の日常を綴ったブログ日記です。
 絵を描き始めた頃の絵は「絵画ギャラリー」に、そして最近(2007年~)の絵は「Facebook」に展示しています。

 「水彩画教室(四季彩の会)」の詳細はこちら。(室内教室は戸塚駅周辺、戸外スケッチは横浜全域から周辺地域)
 ・(4〜6月)の日程はこちら。(パスワードが必要) 

額の発送のための荷造り  

 遅ればせながら、絵の展示のための吊り紐の扱い方を書きましたので、今度は、(もちろん私なりの)額を発送するための荷造りの方法を書いてみます。

 額だけではありませんが、私の荷造りの基本は、出来る限り簡便な包装を心がけることです。
 3枚以上の額は、段ボールに入れて梱包することが多いのですが、1~2枚ですと、写真のような梱包にします。

 191002

 額の箱は、受け取る方としてもきれいなまま保管したいだろうと思いできるだけ傷つけないよう配慮しますが、包装紙など捨てる物があまりにも多くなるのも迷惑じゃないかと思ってしまうのです。
 それで紐をかける部分だけ段ボールで保護します。

 私の場合、このように、宅急便などで送るとしても、箱自体が傷むケースは殆ど見ていませんので全面カバーをしないのですが、代わりに送り状を貼り付ける部分だけA4の白紙を、箱の裏側に、(段ボールを傷めずに剥がすことができる)額装用テープで四隅を止めます。しかも、紙を一方向に持ち上げればテープが剥がれるような貼り方をします。これは剥がしやすくするためです。
 そして、それに送り状を貼るのです。

 簡単な荷造りですが、私の方法です。
 簡単ですが、私なりにいろいろ考えた結果であり、決して粗末に扱っているつもりはないのです。

category: ┗参考のために

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額装のためのノウハウ  

 絵を描いている人にとって、額装というのは結構面倒なものです。
 しかも、いくつもの額を扱うとなれば、絵をマットに合わせて貼り込んだり剥がしたり、縦構図・横構図の交換をするだけでも面倒です。まあ、誰でもやらなければいけない作業なのですが…。

 今まで何回かそういう作業をしてきて、いくつか固まった方法がありますので、それを、今更のことですし、わざわざ説明することでもないのですが、一応ご紹介しておきましょう。

◆絵をマットに貼るためのテープ
 接着力があまり強くなく、長い間貼っていても変質せずて、剥がしてもテープの糊跡が残らないということが求められますが、私は「HCLパーマセルテープ(白)」を使うようになって、迷うことがなくなりました。

◆吊り紐の結び方
 これもネットを検索すればいくつかの方法がありますが、私は次のような結び方で確定しています。
 この結び方は、簡単にほどきやすいことが特徴ですが、今までこれで何の問題も生じていません。荷造りなどもそうですが、私は、しっかりさせると同様、解体(解き)なども簡単にしたいのです。
 つまり、この結び方ですと、紐がスマートにピンと張られ、3本がきれいに揃っているので額を吊り具にかけるのも簡単ですし、解くのも紐の端を引っ張るだけです。

 190926

 本当は動画の方がわかりやすいのですが、写真で順番に…(^^ゞ。

 190926 端を引っ張り紐全体をピンとさせ、結び目を押さえる。
 190926 端部を戻したら、その中に長い方の紐を通す(逆もOK)。
 190926 長い紐をつまみ親指の方にできている穴に入れる(横結び)。
 190926 紐の端部と新しくできたループを強く引っ張って左側は完了。
 190926 右側も同様に、通常の紐を結ぶ要領で。
 190926 最後にループを残しておけば解くのは簡単です。

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額ヒモの結び方  

 展覧会が続くうちに、他の方の額ヒモがやけに緩んでいてそれを直してあげたりするような作業がありました。ある方が「画材屋さんではこうしているわよ!」といって結び直してくれたのですが、それがちょっと私の方法とは違っていました。
 それでちょっと気になっていくつかのサイトを検索。

 結果は、途中までは私の方法で良かったこと。最後の半端な部分を処理する方法がいい加減だったことがわかりましたので改めてご紹介してみましょう。いくつかのサイトの中から最もわかりやすかったページをご紹介してみます。
#すでにわかっている人が大半なのかもしれませんが…。

 ブログ「アルトコアルコト」「額のヒモの結び方」のページです。

 131013額ヒモ

 なお、額を吊す時は、吊すピアノ線を額の上部でガンタッカーなどで固定すると額がうつむくのを緩和させることができます。ただ、それができない壁面がありますから注意が必要。
 額の下部から顔を出すピアノ線は、額裏で丸めてヒモの間を2回ほど通すと(ヒモの圧迫で)納まってくれるようです。

 また、大きさの異なる額が並ぶ場合は、観客の目の高さと全体的な見栄えを考慮して、額の高さの中央部を、通常床上140~145cmくらいに揃えているようです。

*     *     *     *     *

PS
 ある方から補足コメントをいただきましたので、改めて注意ポイントを…。

◆新しくヒモを用意する場合は、紐の長さは概ね「対角線X2」くらいが必要。

◆主要な注意点は3点 
1)中央にはワイヤーフックが来るので、結び目は中央にならないように
2)入れ替える時の事を考えてあまり強く結ばない
3)ゆるいと額がうつむくので(ガンタッカーで留めるにしても)、ヒモはピンと張る
#写真の感じではちょっと緩すぎます。フックの金具が額の上から頭を出す心配があります。

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日本スケッチ画会搬入  

 絵を送り出した後、日本スケッチ画会への絵の搬入のための荷造り。
 17:00から絵の搬入・展示という予定。十分時間があった筈なのに、結局ドタバタして会場に到着。

 昨年の会場は恐らく4F。今回は上階の問題も含めていろいろな雑事が集中しやすい1階が担当だったせいか、準備のドタバタがやけに身近に感じられる。

 以下、何かの参考になるかも…と思い、ざっと会場準備の様子も紹介してみます。

◆展示作品の確認
 概ね展示スペースは決まっているが、荷物を送付した人もいるのでまず作品が来ているのかどうかも不明であり、その確認が必要。しかしこれは到着が遅れている人もいるので、展示しながらの作業になる。
 空箱は地下倉庫に収納。

◆フックとワイヤーの確認
 これが意外と面倒。というのはフックも恐らく後で追加したものがあったりして何種類か混在している。おまけにそれに適合するワイヤーが揃っているのかそうでないのか…といった確認も必要になる。

◆展示高さの決定
 会場責任者の判断によって違いはあるようだが、額の中央部で概ね140cm~145cmくらいというのが一般的らしい。今回は額の中央部で145cmということになった。
 丁寧にすれば壁の隅に画鋲で高さを決めたこ糸などを横に張って高さを揃える。

 120916

◆額の位置決定
 フックの高さを調整しながら絵巾の調整をして位置を決める。
 ガンタッカーを用いてワイヤーを額の上部で壁に固定。これが額の位置を固定すると同時に額自体を壁側に寄せることになる。
 それでも、展示作品はF4に統一されているから楽なもの。

 120916 120916

◆スポットライトの調整
 全体のバランスを見ながらライトの数、方向を調整する。

 120916

◆タイトルラベル貼り
 今までは両面テープで固定していたが、ここではピンでOK。


 最初はどうなることか…とも思うほど混乱状態だったが、結局2時間で全ての展示が終了。

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絵の搬送と仮縁  

 今回の絵は30号3枚。それほど大きくありませんので搬送に特に考慮することはありません。

 ただ、過去の経験によれば運送会社各社の条件は多少異なるようです。私は前回お願いした福山通運にお願いしました。

 昨日電話連絡をしたのですが、今日の午前中に取りに来てもらえるというので、昨夜は夕食後から梱包開始。
 仮縁の絵3枚というのは結構面倒です。というのは、
①奇数枚だったので絵の保護のために向かい合わせるというだけでは済まない。
②仮縁の形状が向かい合わせ等に適しているとは言えない形状だからです。

 それでも、次のような手順で梱包。まあ今では手慣れたもの…と言いたいところですが、結構時間がかかります。
・額の保護のため四隅に段ボールを挟み
・布テープを使って仮固定をし
・四辺をちょうどあった仮縁の箱を使って保護と固定をし
・最後にビニールテープで「キの字」状に縛る。

 それを今朝、福山通運が取りに来てくれて、都内まで運送料2100円(税込み)でした。
 梱包サイズの大きさは、100×80×20cmくらいだったでしょうか?

*     *     *     *     *

 また、仮縁というものをご存じ無い方のために若干ご説明しておきます。
#私も最初は全くわかりませんでしたので…。

 公募展などで大きなサイズの絵を出品する場合には、水彩画などではパネルに仮縁という形状が多いように思います。
 ガラス(アクリル)などを入れた額の方が見栄えがする(色が幾分締まって見える)のは確かなのですが、展示室の照明の関係などで、特に上段に展示された場合には、ガラス面に照明が映り込んで肝心の絵が見にくいといった問題も生じたりします。
 主催者側も絵(画面)自体は丁寧に扱ってくれるでしょうから、画面の保護には気を使ってもらえるとしても、額縁の小さな傷等は覚悟しておく必要があるでしょう。
 そんなわけで、私の場合は全てアクリルなしの仮縁で提出しています。木枠で手作りする方もおられるようですし、私も何回かは手作り木枠で提出したことがありますが、そのあたりは臨機応変に…というところでしょうか?但し、吊り具の形状には注意した方が良さそうです。今回は「フックネジ」が禁止されてましたが、その意味を私は「絵を何枚か同時に扱うことが多いので、その際、出っ張りがあると画面を痛める危険性があるから…」と理解しました。つまり、吊り具は額縁から突出しないような形状の方が良さそうです。

 その点、市販の仮縁は良くできています。
 今回発注した仮縁も結構良く考えられたものでしたので、参考のためにご紹介してみます。
#最初見た時には、「こんな説明書じゃわからないよ~」と思ったものですが…。
 いずれにしても、キッチリできているだけに、パネルを手作りする場合(私の場合全て手作りです)には、サイズを間違ってしまうと致命的になってしまいますので特に注意が必要になります。

 120916仮縁

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個展の準備と経費  

 相変わらず個展の準備を少しずつ進めているところですが、これから個展を考えようという方達のために、私の経験を踏まえて書いてみましょうか。
 参考になることがあれば幸いです。

■会場
 ◆会場の手配

  これがまず難題です。そして最大の問題です。
  部屋の広さ・光の具合、交通の利便性、そしてそれが使える日程・費用等の条件を考慮しないとなりません。
  しかも、半年から1年くらい先を見越した予約が必要なのです。
  費用については、公共のスペースを使う場合と民間のギャラリーを使う場合では全く異なりますが、
  通常の場合、
  ・公共の場合には無料~3000円程度/日(抽選・審査などがある場合も…)。
   通常は、作品の展示だけで、その場での販売は不可となっています。
  ・民間の場合には、もちろん広さにも依りますが、2万円~3万円/日といった感じでしょうか?

■案内状・礼状等
 ◆案内状 印刷(1万7~8千円程度?)及び郵送料(500部とすれば2万5千円)
 ◆礼状  会場で渡せるようにするか、郵送するかによっても異なりますが、案内状に準じて…。

■展示のため
 ◆作品・額縁の準備
  枚数にも依りますが、水彩画の場合自分で用意するなら最低でも10万円くらいは覚悟しないといけないでしょう。
 ◆作品の搬出入
  この場合、赤帽のような融通の利くものを使うか、自家用車を使うか…。
  赤帽の場合、片道1万円から1万5千円くらいでしょうか?(昨年の場合、11000円余。)
 ◆作品展示のためのフックやライトの設定
 ◆作品のタイトルラベル等

■会場準備
 ◆ポスター
 ◆芳名帳、筆・サインペン等
 ◆飲み物、茶菓等の準備

■その他
 ◆作品の送付
  作品をもし買っていただけた場合には、そのための送料もあります。でもこれは嬉しい誤算…でしょうか?
  見ていただくだけならもちろん考慮する必要はありません。
 ◆会場の飾り付け
  これもどの程度にするか…ですね。

 その他細々したことは当然ありますが、そんなところがポイントでしょうか?

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絵の搬送準備  

 もう絵の搬送準備にかからないと展覧会に間に合わない。
 搬送において最も重要な問題が「80号をどう送れるか?」である。

 まずヤマト運輸に電話。80号がヤマト便で搬送可能かどうかと聞いたら、届ける荷物があるので、その際に確認したいとのこと。ヤマト便はどうも搬送可能な荷物のサイズ・料金がハッキリしないのが難点だが、ヤマト便で送れればこれが最も安いと思う。但し、ヤマト便は日時指定ができない。
 「ヤマト便」の詳細はこちら(http://www.kuronekoyamato.co.jp/yamatobin/yamatobin.html)
 念のため、佐川急便にも電話。佐川急便の場合は「飛脚宅配便・飛脚フリーサイズパッケージ」となる。料金はこちら(http://www.sagawa-exp.co.jp/search/fare/)。どうやら片道7500円くらいになりそう。
 さらに念のため、福山通運にも確認。条件はありそうだがあっさりOKとの返事。料金は片道4000円。日時の指定も3~4時間区切りになるとのことだが可能らしい。前日に出せば翌日午後には届けてもらえる(今回は、横浜~小平市)とのこと。「福山通運」のサービスはこちら(http://www.fukutsu.co.jp/)

【結論】
 額を届けてきたヤマト運輸の担当者は、荷物を見た上で、絵のような一品ものは責任がとれないのでヤマト便では難しいとのこと。このあたりの判断は、正直言って人によって言い方が異なる。費用も同じ区間で3500円ほどらしい。
 結局、福山通運にお願いすることにした。
 結果的に費用も思ったより安くあがった。それぞれ300円の保険含みで、3450円と2085円。



 ヤマト運輸から届けられた額は、いつものように(有)アートハウスゲルボアにお願いしたもの。そのボリュームを見て、今回はF80・2枚とF8・8枚を展示してもらうことにした。
#届けられた額には他にF6・4枚があったが、これは今回はやめ。
 F8は2枚ずつテーマを揃えた。額に入るとそれなりに見えるものだ(*^_^*)。

 明日の集配に備え、全部の荷造りを終えたらヘトヘト。
#「こんな大変なことをみんなしているんだなぁ。」 改めてそう思う。

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絵の搬送条件と価格の比較  

 絵を搬送するのは、サイズが通常の宅急便等の取扱いサイズを超えてしまうのでなかなか悩ましい。
 今まで、F60の場合にはヤマト便が便利だと思っていたが、今回は午前中の時間指定ができないし、他のものも一緒に送ってもらいためにまとめて搬送してもらうことにした。
#個展の準備ってかなり大変。飛ぶようにお金が出ていく…(T_T)。

 そこで、私なりの条件で各社に聞いた内容を整理しました。同じような状況の方々の参考になれば…と思い書いておきます。
#このブログ、表形式のデータの表示がうまくいかないのでjpg画像ですが…m<(_ _)>m。

 今回のポイントは、荷の大きさ数量はもちろんですが、到着希望時間が10時であること、できれば地下駐車場へ入れたいので車高が2.1m以下ということがありました。また休日ということで多少通常費用より高めとなっています。

 結局、赤帽をお願いしましたが、往復とも高速代金を含めて11,010円。これだけは嬉しい誤算でした(*^_^*)。

絵の搬送条件と価格の比較



 今回改めてMicrosoftOffice2007のExcelを使ってみた。ようやく2003に慣れたところなのに、またガラッとメニュー構成を変えてきているので、またそれに慣れないといけない。かなりソフトを使いこなしていると自負している私でさえこんな有様なんだから、使い慣れない人にとってはこのようなソフトの乗り換えはなかなか敷居が高いんだろうと思う。
 Microsoftっていう会社、OSもそうだけど、こうしたソフトもユーザーの使い勝手をどこまで配慮しているのか…。最も使う場面についてメニュー構成やら使い勝手をガラッと変更してくる。私には混乱を招くばかりで無意味なことが多いようにしか思えなかったりする。そのくせ、前々からの問題だと思っているWYSWYG(http://www.sophia-it.com/content/WYSIWYG)が未だにできていない。Macでは最初からできているというのに…。
#例えば、Excelでは未だに画面の通りに印刷できない。プレビューで確認しないといけないなんてダサイですよねぇ。
#明朝体とゴシック体の字体の区別がしにくい。プリントしてからでないと間違いを発見できないなんておかしいでしょう。


 いつも腹を立てている点なので敢えて書いてしまった(^^ゞ。

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水面の表現について  

 水面の表現がうまくいかないという方がいらっしゃったので、水面の描き方について、本から読んだ知識も含めて、私がちょっと意識していることを書いてみたいと思います。
#あくまでも、写実を意識した私なりの方法ですので、そのつもりで読んで下さい。
#こんな方法を超越して、とても上手に水面を表現されている方もいますので、そんな表現方法も参考にしていただけると良いと思います。


 水面には、普通、「波」があります。したがって、水を描く場合には少なくとも次の4つの要素を考える必要があるように思います。つまり、①光を反射している部分、②水の色及び空や向こう側を反映している部分、③波の影とさざ波の部分、④透過して水中あるいは水底を見せている部分、です。
#それも、陽が当たっている部分と影になっている部分によって、表情が異なるのですが…。
 このうち、表現上特に重要なのが②と③でしょう。
#①と④はそのまま描けば良いように思いますが…。

 水面は空を映します。ただ、水の色もあるため空の色より濃くなるのが一般的です。また、水面の向こう側にものがある場合には、その色も反映している筈です。
 その色彩も、一般的な風景と同様、遠方より、近くの方が色彩を感じやすい筈です。

 そんなことを考えながら水面を描いているのですが、中でも波の影とさざ波を描く。これが一番難しいような気がします。
 波の影は他の部分より暗くなる筈ですが、さざ波のような細かな波にとらわれてしまうと絵が描けなくなってしまいます。ですから、まず上記の4つを意識しながら水面を大きく捉え、さらに風によって生まれるさざ波をどう表現するか考えます。
#それに「風景画」はその人の捉えた情景を描けば良いわけですから、細部にとらわれる必要はないわけですし…。

 そして、波の影を具体的に描く場合には、勇気をもって濃いめの色を置いていくことが重要な気がします。とくに、明るい部分に暗い波を表現する場合には…。
 そして、筆を扱う場合は、事前に筆を動かしてみながら(シミュレーションしながら)、遠方は小さく、近くは大きく波を表現します。
 また、波は筆を横に動かすのが一般的ですが、重ね塗りなどする場合には、向こう側の物体の映り込み等を考慮し、筆を縦に使ったりもした方が水らしくなるような気がします。

 うまく説明できませんが、まあ、そんなことを考えながら描いているわけです。
 参考になるところがあれば幸いです。

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鉛筆画の場合  

 既にご存じのことも多いでしょうが…。

 先のエントリーの絵は、鉛筆画をベースに水彩にしたものですが、鉛筆画については、私は次のような道具を用います。

・普通の鉛筆。概ね2B又はB.柔らかな表現をしたい場合で4B程度。
 私は、製図用のステッドラーの替え芯(芯太さ2mm)のものがありますのでこれを使っています。
・ダーマトグラフ(油性の色鉛筆のようなもの)。
 これの黒ならもっと黒い線を描くことができます。先の絵は、これを使っても良かったですね。
 これなら水彩を弾きますので、白く残したいところを、これの白で描いておくという人もいます。

 その他、補助的な道具として、
・青墨ぺんてる筆(顔料使用のもの)
 顔料を使用しているらしいので水に滲まなくて済みます。黒いもの、薄墨のものがあります。太さも何種類かあるようです。
 先の修正には、これを使ってみました。
・擦筆(さっぴつ)
 耳慣れないかもしれませんが、鉛筆で描いた後、手でこする代わりにこれでこするためのペン(というより紙を固く巻いたようなもの)です。これでこすると、鉛筆書きの面が汚れにくくなりますし、何より、トーンが緻密になります。綿棒を使っている人もいますね。

 今回は、鉛筆と青墨ペンを使いましたが、鉛筆よりダーマトグラフの方が鉛筆よりもっと黒く表現できますから、その方が良かったかもしれないと思っているところです。

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