… 風景画の部屋 …  


 「水彩による風景画」を主なテーマにしたブログ日記です。
 これまでの絵は「絵画ギャラリー」に展示しています。初めての方はまずはこちらへどうぞ。

 横浜周辺での「風景画教室」です。詳細はこちらです。
 講師・平澤への連絡は「ka.hirasawa*gmail.com(*は@に代えて)」あるいは「電話 080-5860-3281」へどうぞ。

◆木曜教室は一杯です。木曜でなければダメと言う方は平澤まで連絡してみて下さい。
「次回は07月06日(木)戸塚公会堂(皆で同じ風景を描く)」です。(7月からの詳細)

◆金曜教室(新規にスタート。まだ余裕があります。)
「次回は●07月07日(金)戸塚区民文化センター(各自の望みの風景を描く)」です。(7月からの詳細)

◆遊彩会はまだ余裕があるようです。人形町に来られる方であれば区内の方でなくてもOKとのこと。
 ご希望の方は会長さんにお話しを伺ってください。

個展デモンストレーション(2月4日)(抜粋版)  

 続きまして、個展開催中・2月4日に行った2回目のデモの様子です。最初の方と最後の方の抜粋編、時間は4分弱です。
 拙いお話しとともにお楽しみ下さい(笑)。
#会場で動画撮影をしていた方が、データを送って下さったのでここに紹介させていただきます。
#データを下さった小○さん、ありがとうございました。少しだけ順序を編集させていただきました。


 なお、FC2動画とこのテンプレートの相性が良くないようなので、動画表示はYoutubeに変更しました。

 130204平澤薫水彩画展・デモンストレーション・抜粋編
 130213

 さて、そろそろ個展の整理も終了。そろそろこの絵の仕上げにかかりたいと思います。
#皆さんへのお礼状は次の(5月)個展のご案内で替えさせていただいていますm<(_ _)>m。

category: ┗技法

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個展デモンストレーション(Total版)  

 昨日アップした短縮版の元になっているTotal版です。前半・後半合計40分ほどになります。お時間のある時にでもどうぞ。
#こんな面倒な作業を進めてくれた正木俊行(http://masaki-design.biz TEL:042-776-7161)さんに、改めて感謝致します。

 ◆130131平澤薫水彩画展・デモンストレーションTotal版・前編
 130213

 ◆130131平澤薫水彩画展・デモンストレーションTotal版・後編
 130213

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個展デモンストレーション(1月31日)の様子(短縮版)  

 先日の個展のデモの様子を撮影してくれていた方がいました。

 その方が、早速短縮版を作成してくれましたので、ご紹介したいと思います。
 私が言うのも変ですが素晴らしいできです。自分じゃないみたい(笑)

 使用した水彩紙は、F6ウォーターフォード・ブロック紙です。
#最後の1枚で紙が台紙から剥がれてきたため、テープで周囲を留めています。

 130131平澤薫水彩画展・デモンストレーション・短縮版
 130213デモ

 ↓7日公開の絵は、以下のようなことを考えながら手を加えていったものです。

・通常、私の絵は最低3ステップで完成させることを考えていますが、この段階ではまだ
 2ステップなので、第3ステップの手を加えていきます。
・特に、この構図では下方が密度不足なので、密度を上げながら全体のバランスを図って
 いきます。
・色調もまだ単調であり、もう少し色味を感じるようにしていきます。
・全体のメリハリも不足していますので、メリハリを高めながら、情感も感じられるよう
 な表現を加えていきます。

  皆さんはどのようにご覧いただいたでしょうか?


*     *     *     *     *

 なお、ビデオを作成いただいた方は下記の方です。改めてご紹介させていただきます。
 ビデオ編集も仕事にされている方です。

 正木俊行
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 正木デザイン工房
 http://masaki-design.biz
 TEL:042-776-7161

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白の表現…私の場合  

 そろそろ絵を描きたいと思いながら、一ヶ月以上も描いていないような気がしてなかなか手が動きません。

 今日のところは絵をあきらめて、個展の時何人かの方から聞かれた「白の表現」について私なりの考え方を描いてみます。参考になることがあれば幸いです。


 水彩における白の表現は紙の白が最も明るく輝くということは皆さんもご存じのことだと思います。
 それにこだわって、「マスキング液」や「マスキング・テープ」を使われる方もいらっしゃるようですが、私の場合、最近は殆どそれらを使った記憶がありません。

 私の方法では、大きな白は「塗り残し」、小さな白はかまわず「ホワイト」絵の具を使います。
#「塗り残し」はここでは説明は省略しますね。

 小さな白の部分を紙の地色で表現するために「マスキング」を使うためには、最初からデッサンを厳密にして描かなければなりません。それにマスキング液などはどうしてもシャープな形状は難しくなります。そうした点が私の筆の勢いを重要視している描き方にそぐわないような気がするのです。
 だからできるだけ塗り残すようには務めますが、そのために無理はしません。白はあとで描けば良いと思っているからです。
#どうせ絵は離れて見るものだと考えていますので、私は小さな白の部分は気になりません…(^^ゞ。
 良い「ホワイト」絵の具を見つけたことが、そんな考え方を加速しているようです。

 改めてそれをご紹介します。
 このブログでも以前こちらのページ紹介しているのですが、最近の私のお気に入りになっているのが「アメリカ製 bleed proof white(世界堂にて 750円くらい)」です。とても長持ちしますし、一つあっても決して無駄にはならないと思います。私のお薦めのひと品です。

 説明にもありますように「水性で白を塗った場合下地の色が出てこないのでとても使い勝手が良い」ものです。
 場合によっては白すぎることもあるくらいですが、その場合には後で薄く別の色をかけたりして絵に馴染ませたりします。
#白と言ってもいろいろな白があっても良いでしょうし…。そう思って気楽に使っています。

 あまりに簡単に使えますので、使いすぎて絵をこわさないようにご注意を…(笑)。

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ご紹介・水彩動画塾等  

 朝食後、のんびりしながらネットを眺めていたら、mixiの記事の中から「水彩WEB講習「水彩動画塾」スタート!!」なんて語が目に飛び込んできた。

 水彩堂Japanのサイト内に掲載されているもので、「横浜画塾」を主宰されている笠井一男氏による、初心者向けの簡単な水彩画の描き方講習のようなものです。

 内容的には様々な本に書かれているものと大きな違いはないと思いますが、やはり実演による説明はわかりやすいです。ご参考までに。

 「水彩動画塾」(http://www.suisaido.com/suisaidogajuku/1.html)



 アメリカ在住のネット仲間展でもお馴染みの紗夢さんが、Youtubeに自分のお絵かきプロセスを掲載されていますので、こちらも紹介させていただきます。
 「「Watercolor by Osamu」で検索してもらえれば…」とありましたが、こちらのページです

 なお紗夢さんのHP及びブログはこちらです。

 HP:WATERCOLOR BY OSAMU(http://watercolorbyosamu.blogspot.com/
 ブログ:ちょっとシニアチック (Watercolor by Osamu)(http://shinia62.exblog.jp/

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絵の画像処理の仕方  

 ある方から質問がありましたので、私の絵の画像の取り扱いの仕方をご紹介しておきたいと思います。
 皆さんの参考になることがあれば幸いです。

●画像の取り込み
 絵をブログにアップするためには、絵を画像として取りこむことが必要です。
 もしかして、絵をデジカメで撮影されている方がいるかもしれませんが、是非スキャナーを使われることをお薦めしたいと思います。
 私は、業務用としてA3サイズまで取りこみ可能なスキャナーを持っていましたのでこれを使っています。このサイズであれば、F4まではそのまま取り込み可能ですし、F6~F8までは2分割で、F10ですと4分割で取り込みが可能です。
 4分割でも取りこめないサイズについては、デジカメで画像を作成しています。しかし、デジカメ撮影の場合には色調を整えるのにいつも悩ましい思いがつきまといます。
【参考】A3スキャナー価格比較。ちなみに私の機種は、EPSON ES-6000HSでした。

●画像のパノラマ合成
 分割して取りこんだ画像を合成するには画像編集ソフトが必要になりますが、それだけの目的でしたら専用の画像編集ソフトは特に必要ないと思います。
 私の場合には、キャノンのデジカメに付属の「ZoomBrowser EX」の中に、「パノラマ合成」機能がありますので(#厳密にはZoomBrowser EXから起動されるPhotoStitchというソフト)、これで画像を合成しています。画像編集ソフトで左右を合成するより継ぎ目の処理が自然になります。それに、このソフト、画像の明暗・コントラスト等簡単な編集が可能ですので、大抵の画像処理はできてしまいます。
 この機能は、分割して取りこんだ画像を合成するだけではなく、広角レンズを持ち合わせていなくて、カメラに入りきらない風景を複数枚で撮影しておいてそれを合成する…なんてこともできますので、とても便利な機能なのです。
 なお、デジカメ付属のソフトでパノラマ合成機能を持っているものは、私の知る限りキャノンだけだと思います(間違っていたらゴメンなさい)。
#少なくとも古い機種にはなりますが、カシオ、サンヨー、パナソニック、リコーのソフトにはそういう機能はなかったような記憶が…。
【参考】Vectorでパノラマを作成できるソフトを検索したら、こんなページがヒットしました。これらはいずれも有料のようですが、根気よく探せばフリーウェアのものも見つかるのではないかと思いますが…。

●画像の管理
 画像の管理とは、写真や絵の画像を軽快に閲覧したり、簡単な編集機能等の他、画像ファイルの移動や名前の変更等を効率よく行うことだとお考え下さい。私の場合には特に、写真の中から絵を描きたい画像を探したり、それを適度なサイズに拡大したりすることが容易に行えるソフトが欲しかったのです。
 そうした機能を持ったソフトは、殆どのデジカメの付属ソフトとして提供されていると思います。私の場合は、昔SANYOのデジカメを買った時についてきたソフトを長年愛用してきたのですが、PCがVistaになってから不具合が生じてしまったので、仕方なくフリーのソフトを探しました。その中で最も使えそうだと判断して選択したのが「XnView」でした。
 しばらくこれを使っていたのですが、操作性に多少の不満が生まれてきた頃、「ACDSee Photo Manager 2009」というソフトがあることを知り、思い切ってこれを導入しました。こんなところで余計なストレスを抱え込みたくなかったからです。
 現在は、納得してこれを愛用しています。

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大判サイズの絵の描き方  

 要望がありましたので、標記について、私なりに考えたこと、思っていることを書いてみようと思います。
#あくまでも、(透明)水彩の場合とお考え下さい。
#また、私は、大判と行っても60号を2枚しか書いたことがないので、もっと適切な方法があると思います。そのつもりで読んで下さいね。


◆パネルの作成
・水貼りの紙の張力で枠が歪むことを心配したのですが、意外と問題無さそうです。
・私の場合、60号以上は5.5mm厚のベニヤを使いましたが、十分すぎるくらいだと思います。40号では周囲の枠のみで4mm厚のベニヤを使いましたが、全く問題ありませんでした。
・パネルには白ペンキを塗っておいた方が、水貼りの際に紙に木の色が移るといったトラブルがないと思いますし、長持ちもするでしょう。

◆水貼り
・紙はアルシュのロール紙300gを使っています。水貼りをちゃんとするなら300gでなくても良いかもしれませんが、経験のない私には何とも言えません。
・通常は裏面にタップリ水をつけておき、十分柔らかくなったところでホッチキス(工事用のホッチキス ガンタッカー)で周囲を枠に留めていきます。水がビタビタ垂れてきますし、これが一苦労の作業になります。ホッチキス ガンタッカーはホームセンターで買う方が価格的に有利なようです。
・タップリ水をつけておかないと、絵の具を使う際に波打ってしまうことになりますし、逆に、あまり水に濡らした紙を引っ張りすぎると破れることもありますので注意が必要です。どの程度が良いのか、これには慣れも必要かもしれません。

◆下絵
・下絵なしで…という人もいるかもしれませんが、私は、どんな絵でも(あたりだけのこともありますが)一応は鉛筆で描きます。今は3mm芯のものを使っています。
・私の場合、60号を描いた時は縦横10分割程度の格子(メッシュ)を描いておき、F4で描いた元絵を移しました。具象画で特に遠近感が重要だと考える人はメッシュが必要な気がします。というのは、60号くらいだと全体を見ながら下絵を描けないので遠近のバランスがとれないとか、縦横の線すら思うように引けないという羽目に陥るということが実感できたからです。なお、40号くらいのサイズですと、そのまま下絵を書いていくことができました。
・下絵を描き終わったら、笹川弘三さんのようにたっぷり水をつけて浮いてきた黒鉛をティッシュで吸い取るという人もいますが、私は、練り消しを棒状にして絵の上で転がすという方法です。永山裕子さんがそうしていました。

◆着彩(下塗り)
・小さな絵との大きな違いは、一筆で色が決定しきれないということでしょう。
・滲み、ぼかし等の手法が、小サイズでは比較的自由にできても、大きなサイズでは例えハケを使っても難しいと思います。私の場合には、何度も重ね塗りをすることもあります。
・皿で絵の具を溶いているという人がいる(その方が多いかも)とも聞きますが、私の場合には、せいぜい5cmくらいの巾のハケです。それでパレットの絵の具を適当にとって塗っていきますから、とても大面積を一気に…というわけにはいきません。私の場合には、一応ハケでベースになる色を決めて下塗り感覚でまず塗っていく方法が良いようです。http://3291ahiru.blog1.fc2.com/blog-date-20081116.htmlは、このあたりの例です。下塗りだと割り切れば、もっと大ざっぱな塗り方でも良さそうですね。
・ちなみに、笹川弘三さんは、絵のベースになる色調を決めたら、それで最初に大面積の下塗りをしているようです。もちろん不要なところは色を吸い取っておくわけですが…。

◆着彩(思案中)
・大きな絵で特に水彩の場合には、どうしても説明的になりがちです。できるだけ大きな筆で、細部に拘りすぎることなく思い切った筆遣いで描きたいとは思っているのですが…。
・また、本当に描きたいものと雰囲気を伝えたいものなどの描き分けなど、絵のメリハリをつけていきたいと思っているのですが、このあたりは思案中、試行中です。
・いずれにしても、小さな絵は近くで見るし、大きな絵は離れて見ることになります。スーパー・リアリズムを狙わない限り、大きな絵はそれだけラフに表現しても良いわけですし、その方が絵として魅力的なものになるような気がしているのです。

 とりあえず、今日はこんなところで…。

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陰影の表現は難しい  

 絵を描いていると、いろいろな難しさに出会います。その中で最も難しいことの一つが陰影の表現ではないでしょうか?
 陰影は、絵全体のバランスに係わってくる要素ですから、それだけに微妙な表現が求められるように思われるのです。

【陰影の重要性】
 陰影の表現は、画風に密接に関わってくると言います。
 それは陰影の色彩表現のみならず、明かるい部分と陰影部分の明度差が、絵全体のトーンを決定づける重要な要素であるということにも関係していると思います。

 ものの陰と影は、それを作り出す素材によっても、光の反射の具合によっても異なります。それをどう表現するかは、特に私のように、風景画で空間(奥行き)表現を大切にしたいと考えているものには、特に重要だと思われるのです。私にとっては、多分、永遠の課題でしょう。

【表現方法について】
 本当に未熟で恥ずかしいのですが、私なりの考え方・方法です。

・グリザイユ
 奥津国道氏は、モノトーン陰影を描くグリザイユ法が陰影表現に適していると書いています。私も最初試みてみましたが、グリザイユに素材の色を単に重色しただけでは、材質感が適切に表現できないような気がして納得できませんでした。特に、緑の陰影は単なるグリザイユでは無理だと判断しました。

・絵の具を混色して使う
 パレット上で適切な陰影の色を作り出し、それで陰影表現をする方法も、考え方としてはあると思います。しかし恐らく、これだけで、陰影に必要な階調表現をすることは難しいでしょう。この方法にこだわって、多分良いことはないと思います。
 私の場合、最暗部の色彩を作り出した時、絵の具がチョコレートのようになってしまったこともありました。これでは、とても気に入った色になりません。

・グリザイユを考慮した重色(最近の私の方法)
 説明しないとわかりませんね。私が最近意識している方法です。

 陰影の場合にも、基本的には、明るい色彩から着色していくことはどなたもそうしていることでしょうが、私の場合特に意識していることは、陰影のトーンを少なくとも3段階程度には捉えること、植物等の色彩(寒色系)と木材・石材等の色彩(暖色系)は陰影のベースとなる色彩を変えることです。
 濃い陰影の表現は、そのベース色に素材の色を混ぜながら色調を整えていきます。薄い陰影の場合には重色表現を行う場合もあります。
 具体的には、暖色系、特に無機質な素材の場合には、セピアを基本にし、それに若干の混色したものをベースにグリザイユ法を用いることが多くなっているようです。それに対して、寒色系(基本的には、水面とか緑ですが)の場合には、グリザイユ法は殆ど用いません。あまりに色変化が微妙であり、それを表現することこそが、絵画の面白さのような気がするからです。ですから、この場合には、素材色+他の色との混色(または重色)を行い、微妙な色調の変化を作り出すように考えながら描いていることが多いようです。

 これが適切な方法なのかどうかわかりませんが…。

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「失敗の修正」について  

 油彩画ですと、いくらでも塗り直しが効くようですから、着彩の失敗というのはあまり意識しなくてもいいのかもしれませんが、水彩画の場合にはそう簡単には修正できないということになっています。
 私も、今まで描いた絵の中で、2枚ほど廃棄処分にしてしまった失敗作がありますが、習作だと思えば、失敗の修正に挑戦してみるのも無駄ではないでしょう。そう思って、いろいろやってみました。
 特に、一つ一つ、作品を完成させるつもりで描いていると、どうしても途中で投げ出したくないこともあって、自分のイメージに近づけるために、どこまで修正できるか試してみることになるのですが、それは決して悪いことではないと思ってもいるのです。

 私の失敗は、大抵、色を厚塗りして失敗したり、2度塗りとか筆の2度使いをして失敗することが多いような気がします。

 こうした失敗の修正にはいくつかの方法がありそうですが、経験的には次のようなことが言えそうな気がします。

<色を塗り重ねる>
 失敗した着色の上にガッシュの白を塗り、その上に新しい色を落としていくことです。
 この方法は、試してみましたが、新しい色を落としても明らかに色調が変わってしまいイメージにほど遠くなるように思います。この方法は「没」にしたいと思います。
 水彩の場合には、やはり基本的な特性から考えても、塗り重ねるより、次の「吸い取る」方法の方が、修正はうまく行くようです。

<色を吸い取る>
 色を間違って塗ってしまった場合や、イメージより濃い色を使いすぎた場合、エッジが強調されすぎた場合など、何とか色を吸い取ってしまいたいことがあります。水彩ですから、上手くすれば「真っ白」は無理としても、ある程度までは色を吸い取ることが可能なように思います。
 こうした吸い取りは、水気を抜いた筆やティッシュなどで吸い取る方法が考えられますが、しかしこの方法、ある程度は可能なのですが、実際にやってみると吸い取りたい部分と残したい部分の、境界部のごまかし方が結構難しいのです。これをいかに自然らしく見えるように修正するかは、虫眼鏡レベルの細かさで行うことが必要になるかもしれませんね。まあ、多少の不自然さは残るとしても、ある程度の修正は可能なように思います。

<新しい表現を考える>
 ただいずれにしても、水彩の場合には、失敗を当初のイメージに近づけた修正は無理が大きいように思います。それより私は、失敗だと思ったら「新しい表現の可能性」を追求してみたいように思います。
 例えば、別の色彩イメージに転換する、ぼかす方法を考える、などです。そうした新しい可能性を発見しようとする試みの方が成功する可能性が高いと思いますし、そうしたいろいろな試みこそ今の段階にふさわしいような気がしているところです。

 そんな失敗をいくつも重ねるほど、失敗も少なくなっていくんだろうと、思っているところです。

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「白の表現」について  

 水彩画の場合、紙の白を活かすことによって「白」を表現することはどなたもご存じのことと思います。
 その場合、「白く残す」か「吸い取る」かの方法があることもご存じのこととと思います。

<白く残す場合>
 この場合、マスキング用のテープやインキがあることはご存じでしょう。それぞれ必要なケースにより、使い分けしていると思いますが、ここで特にインキについて書いておきたいと思います。
 私は、インキを使う場合、筆を使いません。筆では小さな部分のマスキングができませんし、管理が面倒だからです。筆の代わりに、割り箸を適宜削って使用しています。爪楊枝を勧めている本もありましたが、この方法が一番簡単で便利だと思っています。

<吸い取る場合>
 空の雲を表現する場合など、絵の具を吸い取る方法も効果的です。ウロコ雲などは白く残して表現するのはとても大変ですし、うまく行くとは思えませんが、吸い取る方法は結構うまく行きます。
 吸い取る用具は、私の場合、小さな部分は綿棒を使うこともありますが、大抵の場合はティッシュを使います。ティッシュを固くして強く吸い取れば、明白な境界で白くすることができますし、ゆるやかにまるめてやさしく吸い取れば、比較的あいまいな境界で白くすることができます。

 もちろん、もっと境界をあいまいにして、ぼかした表現をしたい場合には、紙を湿らせた上で絵の具を使っていけば良いわけです。
#もちろん、にじみ(バックラン)には十分注意する必要がありますが…。

<白を重ねる場合>
 やむをえず、既に色を塗った上で白く表現したい場合は、白を重ねるしかありませんが、透明水彩の白ではダメです。ガッシュの白を濃いめに使うしかありません。それでもなかなか思うような色はでないことは覚悟する必要がありますし、この方法は小さな部分の白に限定されます。
 また、こうしたケースでは、「白のまま使う場合」、「白に他の色彩を薄く混ぜて使う場合」、「ガッシュの白の上に透明水彩の色彩を重色する場合」があります。いずれの場合も、透明水彩で使う場合とは色調が異なることは覚悟する必要があります。

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tb: 0   cm: 3

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