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 … 風景画の部屋 …  


 「水彩による風景画」生活の日常を綴ったブログ日記です。
 絵を描き始めた頃の絵は「絵画ギャラリー」に、そして最近(2007年~)の絵は「Facebook」に展示しています。

 「水彩画教室(四季彩の会)」の詳細はこちら。(室内教室は戸塚駅周辺、戸外スケッチは横浜全域から周辺地域)
 ・(4〜6月)の日程はこちら。(パスワードが必要) 

遊彩会:農家の秋(伊那谷):F6  

農家の秋(伊那谷):F6

 本日は今年最後の遊彩会です。

 久しぶりに皆で同じ風景を描いてみようということになりました。
 画題は私が提供した数枚の写真の中から、こちらが選ばれました。ちょっとむずかしい絵じゃないかと思いましたが、それも勉強になるから良いでしょう。

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 ただ、こちらでは実質2時間半の短時間ですので、完成させるのは難しかったようで来年までの宿題になりました(笑)。

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 私の最初のデモは以下のとおりです。

◆第一ステップ

 いつもとあまり変わりませんが、今回は主要な部分の影の部分も描いてみました。
 下描きから説明しながらここまで描いて30分くらいでしょうか?

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◆第二ステップ

 次のステップの絵を撮影したつもりだったのですが、どうやら撮影し忘れたようです。
 この絵は、皆さんの絵の様子を見ながらちょっと手を加えていますので、多少第二ステップより進んでいます。

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 もちろん、この絵も完成までにはもう少し手を入れる必要があります。
 年末年始に向けて、随分宿題がたまったようです(苦笑)。

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 新年の1月10日、ようやく何とか仕上げました(冒頭の画像)。

category:  ┗ 教室21年

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F教室:多目的S中(共通)/川辺の家:F6  

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 本日は、今年最後の教室。そのせいもあってか多くの方が参加されました。

 今日の画題は私の田舎の風景(南アルプスと伊那山脈の間を走る秋葉街道で見つけた風景)。これを皆で描いてみようというものでした。

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 いつものことですが、比較的短時間、そして殆ど画面全体に密度の濃い色使いをしなければならない絵にも関わらず、皆さんとても充実した絵に仕上げておられます。

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 いつものように私の水彩画法を紹介しましょう。

◆第一ステップ

 いつものように下描きは程々にして、ベースになる色を置いていきます。本日の絵は、殆ど画面全体に色を置いていかないと完成しない絵なのでなかなか大変です。
 近くは陰影をよく見ながら、遠くはぼかし気味に色を置いています。

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◆第二ステップ

 暗い部分への色を置いていくことにより、形が決まり、陰影が明確になります。それを意識して色を置いていきます。
 概ね3段階の階調をつくれれば物事が立体的に見えてくるものです。
 まだこの段階では、明暗の差が強すぎて目がチラつきます。
 
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 本日は比較的絵が進みましたが、完成させるためにはもう少し手を加える必要があります。


 ということで、2月15日になってようやく完成!とすることにしました。

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F教室:山手234号館/  

 本日は横浜山手。エリスマン邸界隈を描こうと出かけました。
 本日は晴れ…ですが、ちょっと日差しが弱いのが残念です。

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 エリスマン邸やけやき亭、そして山手234号館を眺めたのですが、結局本日は山手234号館を描くことにしました。

 そして、描こうとしたら…重要な忘れ物が。何と、いつも使っているパレットを忘れてしまったのです。
 しかし、いつもスケッチザックの中に入れているシュミンケ(永山祐子モデル)が入っていますので、それを使うことにしました。ご存知のようにシュミンケは水彩画家にとっては高級絵の具。高価ですが発色の良い絵の具ということになっています。
 私が普段これを使わない理由は3つあります。
 これらはいずれも使い慣れれば問題にならないことなんでしょうが、いつも使い慣れる段階に至る前で挫折してしまうのです。

①永山祐子さんはどちらかと言えば静物も主要モチーフにすることが多い方。私の風景画とはどうも使う色が異なるような気がするのです。

 ↑は色の好みの要素が多いでしょうから無視するとしても…
②シュミンケは、パレットに出した状態の色と水に溶いた色の差が大きいように思います。使い慣れないと、どの色を選択したら良いのかいつも迷ってしまうのです。

③これも発色の良いせいでしょう。水に溶かした状態の色がいつも使っているホルベインに比べるととても濃い色になってしまうのです。

 こうして、いつもと異なるパレットで色を探しながら描き進めたのですが、絵の方はいつもの絵にはなりません。新しい絵を模索する場合にはこれも効果があるかもしれませんが、今日の私にはイマイチというのが実感でした。

 今日も帰る頃には、身体が冷え切ってしまったようです。
 用意していった電熱ベストも使うのを忘れていました(苦笑)。

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 今日の私の水彩画法です。

◆第一ステップ

 水彩画はどこから色を置いていったら良いか?という問いには、基本的には薄い色、明るい色から置いていくということが回答になるようですが、それ以上に重要なのが、手前にあるものは先に色を置くということでしょう。
 この風景の場合には、

①「手前の木々の紅葉の葉」を先に置くことが重要です。
 明るい色を生かすためには、他の色を重ねないことが大切ですから、そこに他の色を重ねないために先に置き、それを避けながら他の色を置いていくためにも先に置く必要があります。

②さらに私は「木は薄い色でその樹形を描く」ようにしています。
 木をよく見れば陽が当たっている明るい部分と影の部分で成立しています。したがって、その明るさをまず描き、それに影を加えれば樹木の雰囲気を描くことができることが第一の理由。
 初心者であればあるほど建物をしっかり描きがちで、それに木を重ねるように描く人が多いようです。しかし、実際には木の背後に建物がありますし、樹木と建物の絡み方を描くのも雰囲気のある絵を描くための重要な要件の一つだと考えればあくまでも木の背後に建物があるように描きたいわけです。そのために、先に樹木の位置を決め、それを避けるように建物を描くほうがよりリアルに見えるだろうというのが第二の理由です。
 
 このように①、②を避けるように背後の建物を描いていけば、樹木の印象を損なわずに建物を描けるでしょう。

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◆第二ステップ

 本日は絵の進みが遅いですが、基本的な雰囲気はできつつあると思います。
 完成に向けて、いつもとは異なるパレットで生じた色味の違いをどこまで戻すか…ということがこれからの主要な仕事になるのでしょうか。

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T教室:三渓園/錦秋の聴秋閣:F6  

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 本日は三渓園
 天気が良く気持ちのいい日です。でもちょっと風が強いかもしれません。

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 今日も内苑から回ります。
#結局内苑だけで終わってしまいましたが…(笑)。

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 内苑に入ったらまず遠方に、お気に入りの聴秋閣が目に飛び込んできました。

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 そして、こちらもお気に入りの白雲閣です。
 現地では、落ち着いて描ける場所がないのが残念です。
#それに最近は、三脚が禁止になってきたようです。
#でも座っての三脚には注意がない…という不思議な話しもありました(笑)。


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 さらに奥に進みます。

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 そして、今回もこの聴秋閣を描くことにしました。
 そのため、少し拡大画像も参考のための残しておきます。

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 そしていつものように私の水彩画法です。
 紅葉は絵にするには難しい風景ですが、本日はその紅葉をまともに描こうとしすぎたかもしれません。

◆第一ステップ

 最初のステップは今までとあまり変わりありません。

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◆第二ステップ

 第二ステップに入ったばかりで、まだあまり進んでいません。
 今日は、皆さんが分散して描いていたこともあり、展覧会の絵の相談に乗っていたり、そんなことで自分の絵が進みませんでした…なんていうのは口実です(笑)。

 ちょっと難しい風景をそのまま絵にしようとしすぎたようです。

 途中で日が陰り、風が吹くようになったら急激に身体が冷えてきてしまいました。
 この時期は、日陰と風には要注意です。

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 年が明けて1月30日、ようやく仕上げることができました。

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遊彩会:クリスマスの静物:F6  

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 11月の作品展が終了して、本日は幾分ホッとしながらのお絵描きの日です。

 12月ですから、クリスマス関係の小物を集めて、それを皆で囲みながら描くということになりました。
 今日は午前中だけですので、いつもより短時間で描かないといけません。
 ちょっと急いでのお絵描きになりました。

 最近は、見たままを描くというより、構図をどうするか…ということを優先して描くようになりました。
 したがって、写真も上から見たり、横から見たりして撮影しておくことにします。

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 絵の方は、今日はここまで。
 人形は第二ステップ。他は第一ステップから第二ステップに差し掛かる段階くらいでしょうか。

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 そして、今日は忘年会を兼ねた昼食会です。HAMACHO HOTEL(浜町ホテル)1階のレストラン?でオシャレなランチを楽しんできました。
 この店「HAMACHO DINING&BAR SESSiON」のコンセプトは「街のダイニング(食堂)」とか。殆ど満席で賑わっていました。しかし、会場は最大で8席とされています。
 考えてみれば最近はもっぱら居酒屋風の店が多かったのですが、久しぶりに上品な洋食です。こんなに美味しいものだったか…と、忘れていたものを思い出したような感じです(笑)。

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 新年の1月10日、ようやく仕上げることになりました。
 この絵は静物ですから、気楽にちょっと遊んでみました。

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T教室:小島新田/引き上げられた船:F6  

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 本日は日曜日。日曜日ならではのスケッチポイントがあります。その一つがここ小島新田です。

 まずは、目的地へ向かう途中の写真です。

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 さあ、目的地に到着です。
 ここは、コンクリート会社などもあり日頃は車が行き交う場所。しかし、日曜日には太公望たちが釣りを楽しむ場所になっているようです。昔はそれほど釣り人も多いというわけではなかったのですが、今日は10人以上の人々が釣りを楽しんでいたようです。

 かって絵にした廃船も、今やすっかりここの風景としての歴史を感じさせます。

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 ここから見えるのはこんな風景ですが、今日は造船所の船に目が止まりました。ここは以前も描いたのですが、こんな船がここにいることなど恐らくめったにないことだからと思ったからです。
#以前描いた絵も完成させていると思うのですが、このページの更新を忘れているのかもしれません

 本日は日差しは温かいのですが気温も低め、少し風が強めです。
 描いているうちに身体が芯から冷えてきたので、早めの撤収となりました。

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◆第一ステップ

 これは描くにはちょっと手こずる、結構複雑な風景です。
 こういう風景は、鉛筆の下描きに相当する下絵をモノトーンで描いていくと割合描きやすいようです。その際重要なのが影だけをよく見て描くということです。影を描くことによって形が見えてくるからです。
 こうした描き方をグリザイユと呼ぶようです。

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◆第二ステップ

 グリザイユに色を重ねていくことで絵が仕上がっていきます。絵的には、あまり違いがないと思いますので並べて見ました。しかし、色を加えていくことにより絵が仕上がっていく様子が理解できるのではないかと思います。
 どこ段階で筆を置くかは、絵を描く人の感性でしょう。
 しかし、考えていることがあれば、描きすぎたと思うまでやってみるべきです。描きすぎることによって失敗が理解できるからです。浅い色を好む人も多いのですが、そこでやめてしまうと失敗を経験しないままになってしまいます。それではいつまでも同じところに留まってしまうように私は思うのです。

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 この絵も、完成させるにはまだ手を入れていく必要があります。

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 第6回色彩の会絵画展の展示作品にすべく、1月9日、何とか完成させました。

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F教室:日本民家園(川崎)/逆光の古民家:F6  

逆光の古民家:F6

 本日は一年ぶりの日本民家園にです。
 前回は夏の真っ盛りでしたから緑みどりした風景でしたが、今回は紅葉の時期、天候にも恵まれてとても魅力的な風景を堪能してきました。

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 一応、このあたりでも描けそうだと目星をつけながら、いつものようにさらに奥に進みました。
 今回は、工事中の建物も2軒ほどありました。

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 ここも何度か訪れていますが、季節が変わり光が変わると、絵を描こうという気持ちも変わってくるようです。
 いろいろと絵になりそうな場面が目に付きます。

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 それにしても、光と影がこれほど魅力的なものだったとは…改めて感じさせてくれる、そんな今日の日本民家園です。
 ここから、辿ってきた道を戻っていきます。

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 そして、最初に目星をつけたポイントで描くことにしました。
 本日は逆光の風景です。

◆第一ステップ

 いつもの第一ステップ。下描きはそこそこにして、ベースになる色を置いていきます。
 ススキは可能な限り白残しで描いていきます。
#格好良く言えば、ネガティブペイントですね(笑)。

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◆第二ステップ

 本日は、広い園内、展覧会出品の絵へのアドバイス等があって、私の絵はここまでです。

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 絵を描いているうちに日差しが変わり、逆光の風景の劇的な景観に変わって行きます。
 この後は帰り道の風景。撮影しながら帰りました。

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 本日は重いスケッチザックを背負って1万歩弱。なかなか良い運動になりました。

 今夜は良く眠れることでしょう。

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 長い間忘れていたようです(苦笑)。

 2023年2月19日、ようやく完成です。

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T教室:多目的S(各自)/  

 本日の教室は、皆さんがそれぞれ普段気になっている風景を描こうという日です。

 展覧会が近づいているので、皆さんが描いている間に展覧会出品作品へのアドバイスも行おうというちょっと忙しい時間です。
 時間的には何とかギリギリで必要な仕事はこなした…ということになりました。

 そして、最後には皆さんの絵も並んだのですが…本日は撮影を忘れてしまいました。残念。

 

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F教室:称名寺/晩秋の金堂金堂:F6(称名寺)  

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 本日も好天の中、称名寺に行ってきました。

 ただ、到着時はちょっと光が弱かったようです。

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 池の周辺を見回して…

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 本日はここで描くことにしました。
 帰る頃に光も良くなってきました。時々あることです(苦笑)。

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 さて、本日の私の水彩画法です。

◆下描き

 本日は品格のある建物ですので、いつもより丁寧に描いています(笑)。

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◆第一ステップ

 全体に色を置いたところ。
 周辺部は、場所を変えて合成するつもりですので、まだ描き込みができません。

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◆第二ステップ

 とりあえず、主要部分に手を加えています。

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 一応、これで完成としたつもりでしたが(下の画像)、色彩の会絵画展の出品作とするためさらに手を加えました(冒頭の画像)。

銀杏下に望む金堂:F6(称名寺)

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T教室:多目的S(共通)/自由学園明日館  

 今日の教室は、皆で同じ絵を描いてみようというものです。
 画題は自由学園明日館を選んでみました。季節は初春の頃です。

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 この絵は、明暗をどのように理解し描いていくかがポイントだと考えていましたが…。
 さて、皆さんの絵はどうなったでしょうか?
 それにしても、これだけの絵が並ぶと壮観ですね。皆さんの頑張りが良くわかります。

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 さて、いつものように私の水彩画法を紹介していきましょう。

◆第一ステップ

 いつもでしたら、紙面全体に明るい色を置いてから影を描いていく感じなのですが、基本的には透明水彩ですから多少の順番が変わっても問題ありません。
 今日は、建物の形も比較的単純なので、影から先に描いてみました。
 影色を置くということは、形をそこで決めるということになります。

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◆第二ステップ

 地面や緑や木々の色を置いていきます。
 もうこの段階で基本的な雰囲気が描けていることがわかっていただけると思います。

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◆第三ステップ

 私の基本的なステップで言えば、第三ステップは仕上げの段階なのですが、この絵はすでにその段階に入っている(入ったばかりですが)と言っても良いと思います。比較的短時間ながら絵の方の進みは早かったようです。
 この段階では、どう表現したら良いかを詰めていきます。
 画面全体の調和・バランス等はもちろんですが、絵としてのメリハリの作り方、魅力の高め方等々を考えながら色を置いていきます。
 次第に完成度が高まるにつれて、通常は、次第に絵が落ち着いた雰囲気ができてくることになります。

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 本日の絵は比較的進みましたが、完成にはもう少し手を入れる必要があります。

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