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 … 風景画の部屋 …  


 「水彩による風景画」生活の日常を綴ったブログ日記です。
 絵を描き始めた頃の絵は「絵画ギャラリー」に、そして最近(2007年~)の絵は「Facebook」に展示しています。

 「水彩画教室(四季彩の会)」の詳細はこちら。(室内教室は戸塚駅周辺、戸外スケッチは横浜全域から周辺地域)
 ・(4〜6月)の日程はこちら。(パスワードが必要) 

Spot:ブレーメン/ドイツ  

Spot:ブレーメン/ドイツ

【「ブレーメンの音楽隊」の街】
 ここは、北ドイツの中心都市ブレーメン。ご存じのようにここは、「ブレーメンの音楽隊」の動物たちが目指した街です。街の中にはごらんのような、童話の世界のような旧市街が残っています。
 動物たちは結局、街に辿り着くことなく動物を退治して森の中で幸せに暮らしたとのことですが、ブレーメン市庁舎の脇には童話のままの音楽隊の像が立っているとのことですから、その像は、この近くのどこかにある筈です。

 インターネットでは、こんなページが紹介されていましたが、まさにこの場所ですね。
 我が国では、横浜・元住吉の商店街がここの商店街と提携して、街を活性化しようとしています。個人的にはこういうまちづくりはあまり好きではないのですが、まあ、それで皆が楽しんで、街の活性化につながるのならそれでも良いでしょう…。

 こういう街並みを描くには、あまり手を抜けないのは仕事柄でしょうか、それとも性格でしょうか。自分では、こういう絵は手を抜いてしまうと、街の印象を捉えきれないと思っているところがあって、今回は、簡単には描いているのですが、あまり手を抜かないよう、描けるところは描ききったつもりです。
#建物がちょっと傾いているようですが、それもご愛敬とお考え下さい(^^ゞ。
 その代わり、着彩の方は淡彩表現でいいかな?と思ったのですが、いかがでしょうか?
#今回は、Spotながら下絵のペン画の状況がわかってもらえるよう、拡大図にもリンクさせましたので関心のある方はご覧下さい。

・コットマン/F4/細目
・ペン画で描き込むと着彩は簡単でもそれなりにきちんと見えるもんだと思います。
・但し、影や暗部の部分はちゃんと着彩していく気持ちがあるのであれば、ペン処理より絵の具の方が望ましいことは確かですね。

category: ┗ Spot01

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Spot:嶋潭三峰(トダムサムボン)・丹陽/韓国  

Spot:嶋潭三峰(トダムサムボン)・丹陽/韓国

【3つの岩にまつわる愛憎劇】
 ここは、南漢江の上流、3つの岩が並ぶ嶋潭三峰です。中央は男峰、膨らんだ腹を突き出しているような右は妾峰、背を向けるように建つ左は妻峰と呼ばれているようです。
 その昔、仲の良い夫婦が居たのですが、子がなく妾を迎えた結果、子を得た妾は威張り、一方、妻は嫉妬して夫に背を向け夫婦仲が悪くなってしまったとのこと。それを見た神が怒り、3人を岩に変えてしまったという言い伝えがあるとのことです。

 インターネット上では嶋潭三峰に関して適切な説明をしてくれているページが見つかりませんでした。

 写真では、岩の向川から射す光と波による複雑な陰影が印象的でした。

・コットマン/F4/細目
・見直してみると、手を加えたい部分があったことに気づいたのですが、今回はあきらめましょう。(後で手を加えておきます。)

category: ┗ Spot01

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Spot:石林/中国  

Spot:石林/中国

【恋人たちの石林】
 ここ石林(シーリン)は、路南にあって、石灰石の奇岩で知られ「天下第一奇観」と言われているのだそうです。中国八仙の一人張果老(ちょうかろう)が北方の山岳を宙に浮かし南に移動させる途中、平坦な土地で何組もの男女が恋を語り合う場面に遭遇して、この地方の若者のために密やかに恋愛を行えるようにと、移動中の山岳全てをそこに降ろして、このような迷宮のような石林が出来上がったということなのですが…。

 仙人の心遣いはありがたいのですが、この景観はないでしょう。
 「絵にならない景観」っていうのは、こういうのを言うんじゃないでしょうか?(^^ゞ

 石林についての詳細な説明は、ここや、ここ(旅行記)が良いでしょう。

・コットマン/F4/細目
・同じく墨でラフに描いてみようと思ったのですが…。

category: ┗ Spot01

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Spot:崋山・博台/中国  

Spot:崋山・博台/中国

【王と道士の対局の地】
 ここは中国の五大名山「五岳」の一つ崋山で、中国歴代皇帝が廟を建て祭祀を行った地です。ここにはいったん眠れば百日以上も目覚めない術を体得した「睡仙」と呼ばれる道士、陳搏(ちんたん)にまつわる伝説が多く残っているのだそうですが、この名所の一つ博台は、陳搏が宋の太祖(趙匡胤960-976)が、崋山を賭けて碁の対局をし、崋山を手に入れた場所と言われているところだそうです。

・コットマン/F4/細目
・せっかく中国を描くので、墨を使って描いてみることにしました。やっぱりなかなか難しかったです(^^ゞ。

category: ┗ Spot01

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Spot:ローレライ/ドイツ  

Spot:ローレライ/ドイツ

【舟乗りを誘う美しい歌声】
 悠々と流れるライン川は古くから水運に利用されてきました。しかし、沈没事故が絶えない一帯がありました。詩人ハイネにもうたわれた伝説の妖精ローレライが近くにある岩の上から美貌と美声で舟人を誘惑し、舟を沈めてしまうというものです。我が国でもお馴染みの場所です。
 以前、鉛筆画ではライン船下りの出発地リューデスハイムを描いたことがありました。私にとっても懐かしい地です。
 
 ここのもっと詳細な説明はこのサイトが良さそうです。

・コットマン/F4/細目
・本日もこの水彩紙です。全体的に緑の使い方がうまくない絵になりました。
・特に手前の花々はきちんと描くべきものなのですが、ここではかなりの手抜きの絵になりました。

category: ┗ Spot01

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Spot画を描くようになって  

 このところ、Spot画を描くようになって感じていることを整理しておくことにしましょう。

 絵を描くには、大きく分けて次の2つの方向がありそうです。

●「線を主体にして」に描くもの
 私の描くSpotは、明らかにこの方向です。
 そういう意味では、絵を描くにあたって、その導入口となった奥津国道氏がいます。細密画と呼ばれる線画中心の沢田重隆氏もいます。奥津氏の絵は写実的な風景画ですが、沢田氏は画文集と呼ばれる本の挿絵を描いており、どちらかと言えばイラストに近い絵になるかもしれませんが、絵の持つ雰囲気・迫力は独特のものがあり強く惹かれます。
 ですが、気楽な絵として「Spot」を描く場合、最近は、久山一枝氏や、佐々木清氏などを意識するようになりました。久山氏は自然敵風景を中心に鉛筆やペンを主体とした淡彩仕上げですが、水墨画の経験を持っていることからどことなくそういう雰囲気を感じさせる絵になることも多いようです。佐々木氏は鉛筆を主体とした独自の雰囲気を持った絵を描きますが、集落や風土的考察に係る経験が多いせいか、建物の表現が特に魅力的です。

●「面(色彩)として」描くもの
 私にはなかなか出来ないのですが、根強い憧れとして、この方向があります。
 欧米の画家が解説する本などはそういう印象を受けていましたが、日本では、青木美和氏が該当するような気がしていました。最近では、西房浩二氏もそういった絵を描く画家と言って良いように思います。インターネットではならざき清春氏もそうした絵だと思っています。
 これらの絵は、いずれも強く惹かれるものを感じながら、少しずつ挑戦はしているのですが、私には当分描けない絵のような気がしているのです。

 私の場合、最近描くSpot絵は、久山一枝氏的な絵になっているように思います。
 しばらくそんな絵を描きながらも、「面」として描く絵のことを意識していきたいと思っているのですが…。

category: ┗画論

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Spot:善き羊飼いの教会/ニュージーランド  

Spot:善き羊飼いの教会/ニュージーランド

【羊飼いと牧羊犬の物語】
 ここテカポ湖畔の「善き羊飼いの教会」は、開拓時代からの人々の拠り所になっているのだそうです。
 教会の近くには、バウンダリー犬(放牧地の境界=バウンダリー=を守るという意味からそう呼称されている)犬の像が建っているそうですが、この犬には、怪我をした羊飼いを助け、夜はその上に覆い被さり暖めたという伝説が残っているのだそうで、過酷な開拓時代、羊飼いたちにとって大切な友であったことを今に伝えているのだそうです。

 それにしても…、「絵のような風景」というのはこういう風景のことを言うんでしょうね。
 そう言えば、「ロード・オブ・ザ・リング」の撮影地がニュージーランドであることを思い出しました。

 ここのもっと詳細な説明は、ここやこのサイトが良さそうです。

・コットマン/F4/細目
・このところこの水彩紙ばかり使っています。理由は、細ペンの下絵をもとに着彩しているので、細ペンのタッチを活かすのに細目が丁度良さそうな気がするからです。しかし一方、絵筆の扱いはちょっと難しくなるようです。特に、2度塗りはムラになりやすいように思います。
・前回のSpotでみたように、鉛筆画を下絵にした場合、絵のメリハリに欠ける気がしたので、今回は最初からペン画を下絵にしています。ペン画の良いところは、鉛筆で薄く大まかな構図をとった上で描いていっても鉛筆の線が邪魔にならないことです。意外と線を間違えないで描けるものです。もし、鉛筆の線が気になるようであれば、後でそれを消せば良いわけです。もちろん、そうすればペン画の線だけが残ることになります。
・そんなわけで、ペン画を下絵にする方法は、私の現在お気に入りになりつつあります。
・私のお気に入りのペンは、三菱uni-ball Signo(ブラウンブラック)のシリーズです。

category: ┗ Spot01

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Spot:ル・ピュイ/フランス  

Spot:ル・ピュイ/フランス

Spot:ル・ピュイ/フランス

【黒いマリアを奉る街】
 オーベルニュの山々に囲まれたここル・ピュイはサンティアゴ・デ・コンポステーラ(ここは私が中学生以来最初に水彩画を描いた場所なのですが)への巡礼路の起点の一つなのだそうです。聖母マリアが出現したという石があって、それが熱病を治すということが評判になり、ル・ピュイ自体も巡礼の対象になったんだそうです。
 右手ノートル・ダム大聖堂には「黒い母子像」が奉られているようです。

 ル・ピュイについては、旅行のブログですが、こちらが詳しいようです

・コットマン/F4/細目
・ごらんのように絵にするにはモチーフが多すぎる街です。それら全部を一緒に描くようなこんな複雑な絵を描くには鉛筆やペンでそれなりに描いた上で、淡彩で仕上げるというのが、手っ取り早く描け、自分でも納得の行く絵になりそうです。今回は樹木が多かったので柔らかな表現ができた方が良いのではないかと考え、鉛筆画としました。こういう絵なら細目が適しているように思います。
・しかし、今回このような複雑な絵になると、鉛筆では着彩後のメリハリに欠けてしまうようです。そんなわけで、みっともないのですが後でペンで補筆したのが下の絵です。

category: ┗ Spot01

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Spot:ファティマ/ポルトガル  

Spot:ファティマ/ポルトガル

 このところSpotの間が空いてしまいました。ちょっとテニスが忙しかったりして気分が乗らないのと、次の絵がちょっとややこしかったので、さすがに30分では無理かも…と、絵を描く決心が鈍ったようです。

【羊飼いに託した聖母の予言】
 ポルトガル中部の山間部ファティマ。第一次大戦の最中、この小さな村に聖母マリアが出現し、3人の羊飼いの子どもに3つの予言を託したと言われている。
 ここは、聖母の出現を記念して建設されたバジリカという教会である。

 ファティマについては、旅行記ですが、このサイトが詳しそうです。

・コットマン/F4/細目
・前回のSpotでは、急いで描いたので建物が歪んでしまいました。やはり建物はちゃんと見えないと私には気に入りません。そんなわけで、本日の絵はペン画を中心にラフな細線で仕上げてみました。これならラフな線でも何とか見えると思ったからです。したがって、水彩紙も細目としました。

category: ┗ Spot01

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さらに「カシミール3D」を使う  

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 水彩画を描く時、現場で描く方が良いに決まっていますが、実際にはなかなかそうは行きません。そんな事情を補ってくれるのがカメラになります。
 今どきカメラを使うことを否定する人はいないでしょうが、その場合の最大の問題は、直接現場で見る映像とカメラの映像が異なることです。それは、次の2点にあります。これだけは、現場で描くしか解決できない問題です。
・焦点レンズ:現場で見る画像は標準レンズ(約55mm)になりますが、カメラではレンズの焦点レンズに左右されますので、実際に見るものとは大いに異なってくることになります。
・画角:実際の視覚は150度ほどになるのに、カメラではそれが極端に制限されてしまいます。

 ちなみに、私は、写真を絵にする場合、通常、これらの不備をできるだけ補う意味もあって、
・絵にする構図で撮ったもの(可能な限り「標準」で撮ります。) の他に
・周辺も含めて広角で撮ったもの
・気になる細部を中心に撮ったもの
 を準備しておきます。

 こうした物理的な問題の他、肝心の絵を描く感性に対する影響についても大いに違いがあります。
#但し、不遜ながら、私には、想像力を駆使することにより解決可能な問題のような気がしているのです。

 さて、本日、友人から絵の依頼(初めてのことです(^_^))とともに、写真が送られてきましたのでそれを眺めていました。なかなか難しい絵です。しかも、送ってもらった写真の背景の山並みがはっきりしないのです。絵ではぼかすことができるので良いのですが、やはりどのような描き方をするかを考えるためには、そこから見えるスカイラインをハッキリ捉えておく必要があると思います(注)。特に、友人はそこから見える山並みに強い愛着を持っているだろうと思うからです。
 こんな場合、「カシミール3D」というソフトが最適です。
 何とか、絵にするイメージが涌いてきました。
注:例えば建築家は、「1/500の図面を描く際には、1/200~1/300のスケールで諸問題を抑えておく必要がある。」と言います。それと同じですね。

 上の写真が出来上がった画像ですが、カシミールの機能はこんなに単純なものではなく、GPSに対応したり、画像も季節や太陽位置、雲の様子などの表現を加えることが可能です。

category: ┗技法

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旧前田侯爵邸を描く:F4  

旧前田侯爵邸を描く:F4

 ようやく10日ぶりの(一応ちゃんとした)水彩画です(^^ゞ。

 以前、吉村順三氏設計の日本近代文学館を見に行ったことがあります。近代文学館の施設名からは意外なのですが、ここは小さな公園です。そういう緑深い雰囲気の中に佇むように建っていたのがこの建物です。そんな建築が気になっていたのでここに描いてみました。こういう絵を描きたくなるのは、やはり自然と建築(建物)が生み出す心地よい景観をテーマにしていきたいという気持ちがあるからかもしれません。

 本日は、粗目の用紙に鉛筆画で少し描き込み、淡彩で仕上げるという方法を採用してみました。ウェット・オン・ウェットには惹かれるのですが、それだけが絵ではないと思う部分もあって、私の得意(だと勝手に思っているのですが)な部分を活かした絵も描いてみたいと思ったのです。
 淡彩ですので、少し手抜きのような印象がないわけではないのですが、これ以上描きすぎると却って雰囲気を壊しそうな気もしたので、ここで筆を置きました。

・コットマン水彩紙F4/粗目/230g
・久しぶりにコットマンを使ってみましたが、粗目というのは不思議な魅力があります。心配していたよりうまくいったのかな?という気分もあります。皆さんにどのように見ていただけるかは、相変わらず心配ですが…。

category: ┗ 風景05年

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Spot:ルルドの泉/フランス  

Spot:ルルドの泉/フランス

【今なお続く奇跡の泉】
 スペインの国境近く、ピレネー山脈の麓にある小さな村ルルドには、年間約500万人の巡礼者が訪れると言います。かってここに住んでいたベルナデッタという女性が、聖母マリアのお告げによりここの洞窟の中にこの泉を発見し、その水は病人を奇跡的に回復させると言うことなのです。
 聖ベルナデッタの遺体は、死後120年以上経った今でも腐敗することなく泉近くの修道院に安置されていると言います。

 ルルドの泉については、このサイトが詳しそうです。

Sketchとだけ表紙に書かれた用紙(詳細不明)/A4判
・本日の絵は、このところ調子に乗って使っている鉛筆画を周辺の樹林に使い、建物をペン画で描いてみたのですが…。思ったようにはいきませんでした。

category: ┗ Spot01

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Spot:マダイン・サーレハ/サウジアラビア  

Spot:マダイン・サーレハ/サウジアラビア

【聖なるラクダをめぐる悲劇の地】
 ここは紀元前3世紀頃香料貿易で富を得たナバテア人の遺跡です。この地でアッラーの教えを説いた予言者サーレハは、奇跡を見せれば信ずると言った人々に対してラクダを出したのですが、人々はそのラクダを殺してしまったのだそうな。それで怒った神は人々を滅ぼしてしまったというような伝説があるのだそうです。
 日本人としてはこれだけでは良くわからない話しですが、現地の人々にとっては不吉な地とされ、観光地であっても訪れる人は比較的少ないということです。

 ここも、写真だけではどの程度の大きさかがわかりません。そんなわけでこのサイトをご覧下さい。

・Sketchとだけ表紙に書かれた用紙(詳細不明)/A4判
・昨日の絵で鉛筆画を活かしてみようということでそんな絵にしてみました。影の部分はやめて、光の当たる部分だけに着彩としました。

category: ┗ Spot01

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風景スケッチ展  

 本日は雨。そんなわけで横浜に出かけました。

 まず、世界堂で、ワーグマンのDrawing Block/F4/中目/210Kgを購入しました。やはり(今のところですが)お気に入りのワーグマンはいつも手許に欲しかったからです。「ブロック」がどのような使い勝手かを確かめたくてこれにしました。水貼りをしないことが前提なので、本当はもう少し厚いものを欲しかったのですが、これでも特厚口とあるから多分これが最厚なのでしょう。
 他には、水貼り用テープ、水入れ、トンボ・シャープペンシル(これは有燐堂)などです。

 その後、横浜・鎌倉スケッチ会なる同好会による「風景スケッチ展」に行ってみました。いつも、他の人たちがどの様な絵を描くのかを知りたいと思っているのですが、実際には、なかなかそういうものを知る機会がありません。どうも本だけでは実感が得にくいのです。
 この会では、41人の180枚ほどの展示があっただけでなく、その他の会場ではちぎり絵(ちぎり絵には認識を新たにしました。なかなか大したものです。)や油絵の展示もあり、かなりの絵を見ることができたのは幸運でした。皆、それぞれ個性的な絵を描いていて、水彩画というものの多様さを改めて感じて帰ってきました。



category: ┗展覧会・画家

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Spot:ハジャール・イム神殿/マルタ  

Spot:ハジャール・イム神殿/マルタ

【巨人がつくった最古の神殿】
 マルタ島(イタリアの南)におけるこの巨石神殿群は、ストーンサークルやギザのピラミッドより古く、世界最古の建造物だという説があるそうです。同島にはこの他ジャイガンティーヤ神殿があるとのことで、これらはいずれも巨人の女性がつくったという伝説が残されているのだそうです。

 しかし、写真だけではどの程度の大きさかがわかりません。人間の一人くらい入れて欲しかったですね(^^ゞ。
 その他にもマルタ島には様々な遺跡があるようですが…。

・Sketchとだけ表紙に書かれた用紙(詳細不明)/A4判
・黒の色鉛筆画に着彩

category: ┗ Spot01

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Spot:メロエのピラミッド群/スーダン  

Spot:メロエのピラミッド群/スーダン

【エジプトに憧れた王国】
 紀元前、ヌビア地方(現在のスーダン)にあったクシュ王国のピラミッドです。この国はエジプトの属国だったのですが、エジプトへの憧れが強かったようで、エジプトが滅んだ後、交易によって得た富で古代エジプトの文化を聖地ゲベル・バルカルに再現したものだそうです。現在も、砂漠の中に40余りも残っているというから大したものです。

 本日3枚目のSpot絵になってしまいました。

・Sketchとだけ表紙に書かれた用紙(詳細不明)/A4判
・このくらい単純な絵だと、Spotで描くのは気楽で良いですね。(^_^)
・鉛筆ですと絵の具で描いたとき色が濁るような気もしたので、今回は黒の色鉛筆を使ってみました。適度な柔らかさが良かったような気がします。

category: ┗ Spot01

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Spot:ユルギュップ/トルコ  

Spot:ユルギュップ/トルコ

【妖精が住む奇岩】
 ここは、奇岩地帯として知られているカッパドキア地方にあるユルギュップです。その形から「妖精の煙突」と呼ばれ、中に妖精が住んでいるという言い伝えがあるのだそうです。しかし実際は、度重なる火山の噴火でできた地層が何万年もかかって浸食され、固い上部の玄武岩が帽子のような形に残ったものだとか…。

 この絵は比較的単純なので、続いて描いてみました。少しはSpot絵のコツのようなものがわかってきたような気がします。

・Sketchとだけ表紙に書かれた用紙(詳細不明)/A4判
・この用紙の使い方にも何となくなれてきたようです。多少は、絵の具も自分のイメージに近い感じになってきました。絵の具とのバランスを考え、鉛筆を少し濃く使ってみました。

category: ┗ Spot01

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Spot:ヴァン湖/トルコ  

Spot:ヴァン湖/トルコ

【美しい湖に住む謎の巨大生物】
 湖畔に咲く色とりどりの花が青く澄んだ湖面に映えています。ここはアナトリア一美しいと言われる湖だそうです。しかも、この湖では「ジャノ」という、体長20mもある謎の巨大生物が地元の人々に何度も目撃されているのだそうですが…。

 いつまでもこんなSpot絵ばかり描いているのは気に引けるので、もうそろそろちゃんとした絵を描きたいとは思っているのですが、なかなか踏ん切りがつかないまま、ついついSpotに着手してしまいます。この絵は、一応1枚/日を想定しているので、どうしてもこちらを優先してしまうからのようです。
 ちゃんとした絵を掲載できるのにはもう一週間ほどかかりそうです。もう少しお待ち下さいm<(_ _)>m。

・Sketchとだけ表紙に書かれた用紙(詳細不明)/A4判
・ようやくこれまでのコットマン水彩紙F3/細目/230gを使い切ったのでもう一度それまでの用紙に戻りました。この程度の絵ならこんな用紙で十分じゃないかと…(^^ゞ。
・芝と石ころとが混在する不思議な岩場を手前に、湖の向こうには雪を頂いた美しい山が浮かんでいます。手前の桜のような花の演出も私には何となく違和感を感じます。でもこれが世界の景観というものでしょうか?
・こうして着彩してみると、鉛筆画と色彩のバランスがよくありません。鉛筆画を活かすにはもう少し鉛筆を濃くしても良かったのかもしれません。あるいは着彩を薄くする(特に岩場)とか…。

category: ┗ Spot01

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Spot:カイラス山/中国  

Spot:カイラス山/中国

【世界の神が宿る聖なる山】
 チベット自治区南西部にある標高6,500mを超えるカイラス山です。この山は、ヒンドゥー教徒、ジャイナ教徒、ボン教徒、仏教徒にとっての聖地で、古くからの巡礼者の中心地であったとのことです。

・コットマン水彩紙F3/細目/230g
・相変わらずのこの用紙です。今回は鉛筆画で描き込みを多くし、さらに部分着彩の淡彩仕上げとしてみました。
・中央のカイラス山の手前の山に着彩をして、山が印象的に浮き上がる余にしたかったのですが、手前の山が淡彩すぎてぼんやりしてしまいました。
・ひどい絵を描いてしまいました。空の青が強すぎましたね。これをもっと淡彩にしたらまた様子が変わっていたかもしれませんが、やはりもう少しまともに着彩すべきだったようです。

category: ┗ Spot01

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本をまた買ってしまいました  

 もう絵の本は買うまいと思っていたのですが、展覧会に行く前にちょっと時間があったので駅近くの有燐堂に寄ってみました。そこでまた、新しい本を見つけ、迷った末に買ってしまいました。「ぼかし・かさね・背景で 一枚の水彩画を上手く描く」西房浩二/一枚の絵株式会社 です。
 この人はやや淡彩ながらも、なかなか上手いし、様々な技法を使いこなしていると思いました。絵を描く描き方も、使う絵の具の割合や、筆使いまで解説した、かなり細かな説明になっています。第3章(色を重ねる)の絵では、青木美和氏の絵を思い出してしまいました。
 さらに、裏表紙にあるこの出版社の既刊案内を見たら、友人に紹介された池田清明氏の「人物画テクニック」まであるとは驚きです。書店の棚を見ても、絵の本は次から次へと出版されていますが、それほど売れているのでしょうか。
 そして気がつきました。一枚の絵株式会社と言えば、先日友人に紹介された絵のコンクールの主催をしているところではないですか!

 有燐堂では、同時に「世界遺産」DVDコレクションを買いました。これは気に入ったものだけを買っているのですが、これも、50号ほどを予定している中で、既に20号が出ているようですね。

category: ┗文献

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