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 … 風景画の部屋 …  


 「水彩による風景画」生活の日常を綴ったブログ日記です。
 絵を描き始めた頃の絵は「絵画ギャラリー」に、そして最近(2007年~)の絵は「Facebook」に展示しています。

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「失敗の修正」について  

 油彩画ですと、いくらでも塗り直しが効くようですから、着彩の失敗というのはあまり意識しなくてもいいのかもしれませんが、水彩画の場合にはそう簡単には修正できないということになっています。
 私も、今まで描いた絵の中で、2枚ほど廃棄処分にしてしまった失敗作がありますが、習作だと思えば、失敗の修正に挑戦してみるのも無駄ではないでしょう。そう思って、いろいろやってみました。
 特に、一つ一つ、作品を完成させるつもりで描いていると、どうしても途中で投げ出したくないこともあって、自分のイメージに近づけるために、どこまで修正できるか試してみることになるのですが、それは決して悪いことではないと思ってもいるのです。

 私の失敗は、大抵、色を厚塗りして失敗したり、2度塗りとか筆の2度使いをして失敗することが多いような気がします。

 こうした失敗の修正にはいくつかの方法がありそうですが、経験的には次のようなことが言えそうな気がします。

<色を塗り重ねる>
 失敗した着色の上にガッシュの白を塗り、その上に新しい色を落としていくことです。
 この方法は、試してみましたが、新しい色を落としても明らかに色調が変わってしまいイメージにほど遠くなるように思います。この方法は「没」にしたいと思います。
 水彩の場合には、やはり基本的な特性から考えても、塗り重ねるより、次の「吸い取る」方法の方が、修正はうまく行くようです。

<色を吸い取る>
 色を間違って塗ってしまった場合や、イメージより濃い色を使いすぎた場合、エッジが強調されすぎた場合など、何とか色を吸い取ってしまいたいことがあります。水彩ですから、上手くすれば「真っ白」は無理としても、ある程度までは色を吸い取ることが可能なように思います。
 こうした吸い取りは、水気を抜いた筆やティッシュなどで吸い取る方法が考えられますが、しかしこの方法、ある程度は可能なのですが、実際にやってみると吸い取りたい部分と残したい部分の、境界部のごまかし方が結構難しいのです。これをいかに自然らしく見えるように修正するかは、虫眼鏡レベルの細かさで行うことが必要になるかもしれませんね。まあ、多少の不自然さは残るとしても、ある程度の修正は可能なように思います。

<新しい表現を考える>
 ただいずれにしても、水彩の場合には、失敗を当初のイメージに近づけた修正は無理が大きいように思います。それより私は、失敗だと思ったら「新しい表現の可能性」を追求してみたいように思います。
 例えば、別の色彩イメージに転換する、ぼかす方法を考える、などです。そうした新しい可能性を発見しようとする試みの方が成功する可能性が高いと思いますし、そうしたいろいろな試みこそ今の段階にふさわしいような気がしているところです。

 そんな失敗をいくつも重ねるほど、失敗も少なくなっていくんだろうと、思っているところです。

category: ┗技法

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