fc2ブログ

 … 風景画の部屋 …  


 「水彩による風景画」生活の日常を綴ったブログ日記です。
 絵を描き始めた頃の絵は「絵画ギャラリー」に、そして最近(2007年~)の絵は「Facebook」に展示しています。

 「水彩画教室(四季彩の会)」の詳細はこちら。(室内教室は戸塚駅周辺、戸外スケッチは横浜全域から周辺地域)
 ・(4〜6月)の日程はこちら。(パスワードが必要) 

横浜関内のひと巡り等  

横浜法務局

 このところ2日ほど、車で横浜市の西側地域を移動し土地勘を養うとともに周辺を見て回っていました。どのあたりに絵を描きたくなるような風景があるのかを確かめるためです。
 さらに本日は、仕事の関係で横浜関内に行かなければいけなくなったので、市内の歴史的建造物の周囲の景観の取材を兼ねて回ってきました。
 本日の用件はこの建物内なのですが、これも歴史的建造物の一つなのです。資料には旧生糸検査所と記されています。
#先の2枚の絵、町なかの建物中心の絵は初めてだったのですが、評判が悪くないので、もうすっかりその気になってしまったようです。現金なものですね(^^ゞ。

 まちをぶらぶらしながら、伊勢佐木町入り口脇のベローチェというカフェで安くてお気に入りのコーヒーゼリー(アイスクリームが入って260円は安いといつも思う)でひと休みです。

 帰りに、「ジェッソ(白色地塗り材)」のことを思い出したので世界堂に寄り道してきました。店内をひと回りしてきましたが、さすがにもう世界堂で買う予定の品物はこれ以上なさそうです。
#強いて言えば、最近ちょっとアクリル絵の具が気になり始めているんですけどね。

category: ┗取材・旅

tb: --   cm: 2

横浜の町並み(神奈川県歴史博物館):F4  

横浜の町並み(神奈川県歴史博物館):F4

 こちらは、横浜市内でも代表的な歴史的建造物です。誰が見ても、この建物の重厚感には圧倒されるものがあると思います。かっては「横浜正金銀行本店本館」として使われていたようですが、今は、県の歴史博物館となっています。
 通常は、この反対側のアングルを絵や写真にすることが多いのですが(いずれ私もそうした絵を描くかもしれませんが)、手前の広い道路から垣間見えるこうした景観も大切にしたいものです。
#その意味では、右手前の木の位置は気をつけて欲しかったですねぇ。

 この建物については、この「歴史的建造物を訪ねよう」というページの最下段に次のような説明があります。

 1904年(明治37年)建造。明治建築界の三巨頭(注)のひとりである妻木頼黄の代表作のひとつ。本格的様式建築のこの建物は、正面および両側隅部に大きなペディメントを設け、壁面は窓ごとに大オーダーの柱形を出してバロック的効果を強調している。関東大震災以前の横浜の経済的繁栄を象徴する建物で、国指定の史跡でもある。

 

 横浜市の歴史的建造物について、さらに関心をお持ちの方は、こちらのページ「写真集・横浜の歴史的建築物」や、こちらのページ「横浜 ライトアップ建造物」がお薦めです。

 これを契機に、こうした建物や町の風景の絵も、時々は掲載していきたいと思います。
#また、カテゴリーを増やさないといけないかな(^^ゞ?

注:三巨頭とは(http://homepage1.nifty.com/tokaicore/index.html より)
 日本銀行本店(1896年)・東京駅(1914)などを設計し、工部大学校・工科大学(いずれも東京大学工学部の前身)教授を務めた辰野金吾、宮内省にあって奈良帝室博物館(1894年)・赤坂離宮(1909年)などの宮廷建築を手がけた片山東熊と並んで、「明治建築界の三巨頭」のひとりに数えられる。
 妻木の設計になる建築としては、東京府庁舎(1894年)・広島仮議院(94年)・日本勧業銀行本店(99年)・横浜新埠頭1号・2号上屋(1913・1911年)・日本橋(11年、意匠設計)などを挙げることができる。また、興味深いところでは、臨時建築局時代のドイツ留学の経験をいかしたものか、大阪麦酒・日本麦酒・丸三麦酒という3ビール会社の工場の設計にも携わってもいる。ちなみに今日でも目にするビヤホールという呼称も、大のビール党であった妻木の命名によるものだった。このように,明治政府の営繕官僚のトップとして、数多くの官庁建築に関わったほか、その仕事の傍らで、民間からの依頼による設計もこなしていたのである。以上のような業績の中でも、横浜正金銀行本店は完成度の高さから、妻木の代表作と位置づけることができよう。

・ワーグマン/F4/荒目/ブロック/白色/紙厚不明
・建物を特に印象づけたいと思い、左の建物と手前の木に挟まれた部分だけを着彩することにしました。

category: ┗ 風景05年

tb: --   cm: 0

横浜の町並み:F4  

横浜の町並み:F4

 横浜に住んでいて、横浜の町並みを描かないのも片手落ちってものですね。
 そんなわけで、本日はそれほど時間をかけずに、気になっている建物を描いてみました。
 
 最近は、どこの町でも歴史的建造物が保全されるようになってきています。
 横浜市は、文明開化以降の建物が比較的多く町中に残っており、それが町に良く溶け込んだ豊かな景観を形成しています。
 もちろん、市でも比較的早い時期から「都市デザイン室」を設置し、町のデザインを政策的にも重視してきたのですが、その役割には、新しいまちづくりのデザインだけではなく、このようにあちこちに残る歴史的な建物が町の中にしっくりと溶け込んで存在するようその環境を保全・整備することも含まれているのです。

 この建物は、間口が狭いながらも、その存在感は際立っており、近くを通る度に気になっていたものです。近くに寄ってみると、比較的新しい建物のような作りになっていました。「シニアブライアント倶楽部馬車道」とのサインが出ていました。

・コットマン(maruman)/F4/中目(緑表紙)/紙厚不明
・本日は、建物を際だたせるために、対象の建物だけを着彩してみました。
・また、手前の建物の陰をわざわざ入れたのは、絵が平板になるのを避けたかったからです。

category: ┗ 風景05年

tb: --   cm: 0

屋外用水彩画セット:一応整う  

屋外用水彩画セット

 本日は、仕事の関係で横浜に出かけたので、帰路、いつものように画材店に寄って、小さな「筆洗い(右上の値札がまだついているもの)」と「パレット(大小の梅皿)」を購入しました。先日購入した菊皿が気持ちよかったので、携帯用にも欲しいと思ったのです。ポイントは、29.5×39.5×4.0(厚さ)の箱の中に、必要なものが全て納まるようにすることでした。

 本日の買い物で、ようやく私の予定していた屋外用水彩画セットが完成しました(後は、塗装関係ですね)。
#欲を言えば、パレットは矩形のちゃんと納まるものがあればもっと良いのですが…。

 写真には、お気に入りの筆も入れてあります。これに、ティッシュと雑巾(または布巾)、指先をカットした手袋が加わることになるでしょう。この中に、F4サイズのスケッチブックも入るのですから、まあ、いい加減な手作りとしては立派なものでしょう。
#と自画自賛です(^^ゞ。
 なお、この写真では水彩紙はワーグマンのものですが、最近はアルシュの300gのブロックがお気に入りです。

 それより、ホントは絵を描かないとね。
 わかってはいるのですが、このところもう一つ気分が…(^^ゞ。

category: ┗画具

tb: --   cm: 6

ターレンス・水平イーゼル到着  

水平イーゼルの実際

 ネットで購入した商品としては当初の予想をはるかに超えた日数がかかってしまいましたが、何とか本日到着です。まあ、最安で購入できたのですから良しとしましょうか。

 このイーゼルではF10までがセットできます。「パネル受け」の処理がもう少しスマートであれば…と思わないではないですが、なかなか良い感じ。気に入りました。

 昨日は、先日製作した「携帯用の屋外絵描きセット」をこんな具合にとりつけるための工夫をしていました。
 写真は、青いキャンバス椅子に「座った状態での絵描きモード」です(逆光の、お見苦しい写真で失礼(^^ゞ)。
#いつまでもこんなことをシコシコやっていて、これを見る皆さんも笑ってしまうでしょうが、こういうことも趣味なのですから仕方ありません(^^ゞ。
#あとは、色彩の工夫ですね。


PS
 そんなわけで、翌日また、ホームセンター・アクトへ行き、鎖とそれをカバーするビニールパイプを買ってきて、携帯用絵描きセットを吊す紐を取り替えました。
 ついでに、黒のスプレーも買ってきたので、塗装も近いうちにできるでしょう。


PS
 そうそう、鎖骨骨折のためのギブスがとれるまで、もう2週間ほどかかるようです。待ち遠しいです。

category: ┗画具

tb: --   cm: 0

黒部・立山の旅  

立山連山

 この週末、黒部・立山巡りをしてきました。

 まずは、黒部鉄道のトロッコ電車。宇奈月温泉~鐘釣(片道約1時間) の往復です。帰りは、もう真っ暗でした。もっと早い時間の日程が組めれば良かったのですが、そう何もかも思うように行くことを期待するのは贅沢というものですね。

 翌日は、黒部から大町に抜けるルートです。様々な乗り物を乗り継いで行きます。
 立山~美女平(ケーブルカー7分)、美女平~室堂(高原バス50分)、室堂~大観峰(トロリーバス10分)、大観峰~黒部平(ロープウェイ7分)、黒部平~黒部湖(ケーブルカー5分)、黒部ダム~扇沢(トロリーバス16分)、といった具合です。

 黒部・立山の奥深い自然を体験でき、また天候にも恵まれて、久しぶりに充実の旅になりました。
 この中からは何枚か風景画にも出来そうなのですが、あまりにも美しい風景ですと、なかなか難しいのが悩ましいところです。

PS
 帰り道、安曇野の「大王わさび農場」の脇を通過してきました。
三連水車
 ここは、奥津国道氏の「水彩画プロの裏技」ドリル版で描かれている「水車」があります。いつか来てみたいところですね。

 しかし、殆どつくられたかのような風景を描きたくなってしまうほど、近年の普通の風景が乱れてきていることを思うと複雑な気分もあります。

PS
 なんて考えていたら、この景観すら失われようとしているとの記事を発見してしまいました。
 全く、何というバカなことをするのでしょうか?近視眼的な個別の事業にしか目のいかない者達が行うバカな地域づくりの典型のようなものです。
#もちろん、こんなことになって欲しくはありませんが、早いうちに何としても自分の目で確認しておかなくては…。


#こんな旅は、旅の計画づくりが不得手な私にはとても計画できそうもない。行き当たりばったりで行ったら随分無駄な時間を使ってしまったことだと思います。
#それでも、随分忙しい旅だったことは確かです。せっかく、最近持ち歩くようにしているスケッチブックを開く気さえ起きませんでした(^^ゞ。


category: ┗取材・旅

tb: --   cm: 2

友人の愛犬チワワ:F4  

友人の愛犬チワワ:F4

 こちらがホンチャンのチワワの絵です。
 
 犬の表情というのは、鳥に比べるとかなり変化があります。自分でも飼っているから余計にその違いを感じることができるのでしょう。
 友人にとっても可愛い犬の絵が、よその犬のような表情ではちょっと悲しいと思いますから、まずはいかに似せることができるかが勝負と考えました。
 昨夜、ポストカードサイズで描いたせいではないでしょうが、ちょっとしたバランスの違いで大きく表情が変わってくることがわかっているので、今回はより慎重に描いてみました。実は、最初に下絵を描いた時より少し鼻の位置を左にずらして描いているのです。

 背景はちょっと手抜きですが、チワワそのものは、似ているという意味では結構良く描けているのではないかと思います。少なくとも昨日の絵よりは上品になっているようですね(^^ゞ。
 背景も、床面が随分青く見えていると思いますが、実際はもっと落ち着いた色彩だと思ってください。

・アルシュ/F4:26×36cm/中目/300g/ブロック/白色
・このような絵を描く場合、白い毛並みの陰影に青系を使っているのを見ることがあります。今回、私もそうしてみましたが、結構面白い効果が生まれるのかもしれないと思いました。
・特に、何も考えないでいつもの色彩を使ってしまうと、背景の色彩の中に犬がぼけてしまう懸念を感じましたが、それが救われているような気がしました。

category: ┗ 動物01

tb: --   cm: 2

チワワの顔:Pカード  

チワワの顔:Pカード

 友人宅のチワワを描くことになったのです。

 ところが鳥と違って、犬というのは結構様々な顔をしています。やはりご主人としては、愛犬の肖像のようなものを期待しているでしょうから、何とか似せたいと思ったのですが、これが結構難しいのです。

 既に下絵は出来ているのですが、着彩の前に、ちょっと練習を兼ねてハガキサイズで描いてみました。
#よく見ると、チワワの顔ってやけに人間くさい顔をしていると思いませんか?

category: ┗ ポストカード01

tb: --   cm: 0

水平イーゼル購入決定  

水平イーゼル

 仕事の関係で税務署回りをした帰り、近くの画材店で良さげな水平イーゼルを見つけました。水平イーゼルは、どこかのサイトでカメラの三脚を使って自作しているページを見つけて、自作することも考えていたのですが、これは良さそうでした。
 品切れのため入荷待ちとのことだったので、商品名だけ確認してきました。「ターレンスTME-3F」というものです。

 帰宅してから、いつも使う世界堂やインターネット検索等で、さらに他のイーゼルの可能性も含めて検討しましたが、やっぱりこれが一番良さそうです。そして、最も安いサイトで購入を決定しました。こちらです。

#道具ばかり増えていますが、ちっとも現場での絵描きが実現できませんね(^^ゞ。

category: ┗画具

tb: 1   cm: 0

初めての鳥・白文鳥を描く:F0  

初めての鳥・白文鳥を描く:F0

 夕食後、少し時間が余った感じがあったので、以前、友人に頼まれていた「白文鳥」の絵を描いてみました。
 
 その友人、ピーちゃん」という、昔飼っていた文鳥の思い出が欲しいということらしく、頼んでくれるのは良いのですが写真も無いというのです。
 そんなわけでインターネットで手頃な写真を探したのですがどうも気に入ったのがありません。
#見ているうちに、鳥って結構表情が乏しということに気がつきました。
 仕方ないので、2枚の写真を合成して私の手に留まらせることにしました。
#こんなことができるのは「絵」の良いところですね(^_^)。
 現物を拡大したようなあまり大きな絵というのもどうかと思ったので、ほぼ原寸サイズとしました。スケッチブックはF0判です。

 これで「鳥」という新しいカテゴリーも増えましたから、友人には感謝です。

PS
 背景を描く際に、筆の跡ができるだけ出ないようにぼかしてみたのですが、鳥の柔らかな輪郭としては、このエッジはあまり適していないような気がします。
 次には、別の方法で背景を描いてみましょう。

・コットマン(maruman)/F0/中目(緑表紙)/紙厚不明/白色
・この絵を描くために、自分の手を掻くことになったので、今まで使ったことのない「肌色」を作ってみました。私の肌の色ではありませんが、色そのものはまあまあでしょうか?それより初めて描いた「手」が不本意でしたが、これは次の課題としましょう。
・考えてみれば、このような背景を描くことも初めてでした。そんなわけで、こちらは少し楽しんでみました。

category: ┗ 鳥01

tb: 0   cm: 8

(湯ヶ野温泉)河津川とケヤキ(その2):F8  

(湯ヶ野温泉)河津川とケヤキ(その2):F8

 舞岡公園の絵を期待されていた方、もう一つ湯ヶ野温泉の絵でごめんなさい(^^ゞ。
 
 先の橋の上から見た河津川の風景ですが、ちょっと散漫な印象があり、どうも気に入りませんでした。
 そこで今回は、河津川の左岸から、もともとの主要モチーフであったケヤキを中心にして描いてみました。

 この絵の場合は、暗部をどのように表現するかが主要課題でした。
#私には、水彩画では、これが結構難しいテーマのような気がしています。
#これがもっと上手く表現できるようになれば、私の絵ももっと進歩するような気がしているのですが…。


・ワトソン/F8/中目/紙厚不明/やや黄色味
・骨折の影響を感じなくなって、気楽に動きすぎたようです。このところ、背中が筋肉痛になったりして集中的に絵が描けなくなってしまい、この絵に3日ほど要してしまいました。そのため、いつも以上に写実的な絵になってしまい、絵にするという気持ちが薄れてしまったかもしてないと反省しています。
・このところ、もう少し自由に描いてみたらどうか?などという意見が聞こえてきているので、余計に写実的に描くことが気になってきました。でも、まだ自分がイメージしているように描けているわけではないので、もう少しこんな絵が続くかもしれません。
#絵を描くためには同じポーズが続きますので、どうも身体に響きます。体調を考えながらボチボチにしなければ…。

category: ┗ 風景05年

tb: 0   cm: 4

舞岡公園に行く  

 本日は、雨の予報だったのに快晴。そんなわけで自宅に最も近い横浜市の大規模公園・舞岡公園にでかけました。ここは、横浜市の「緑の7大拠点」に位置づけられるものですが、公園というより谷戸の農村風景をそのまま保全しようというもので、公園というより懐かしい田舎の風景です。
#そのため、ちょっと空間的には広がりが乏しいのですが…。

 そんなところに、嬌声が聞こえると思ったら、中学生達がどろんこで農作業をしていました。考えてみたら、今頃どろんこになってするような農作業があったでしょうか?
舞岡公園01


 絵を描くには、そのスポットを探すのが難しいところですが、その中に農家を移築しているところもありました。こんなところは絵にできるかも…。
舞岡公園02


いずれにしても、のんびり過ごすにはなかなか良いところです。

category: ┗取材・旅

tb: 0   cm: 0

陰影の表現は難しい  

 絵を描いていると、いろいろな難しさに出会います。その中で最も難しいことの一つが陰影の表現ではないでしょうか?
 陰影は、絵全体のバランスに係わってくる要素ですから、それだけに微妙な表現が求められるように思われるのです。

【陰影の重要性】
 陰影の表現は、画風に密接に関わってくると言います。
 それは陰影の色彩表現のみならず、明かるい部分と陰影部分の明度差が、絵全体のトーンを決定づける重要な要素であるということにも関係していると思います。

 ものの陰と影は、それを作り出す素材によっても、光の反射の具合によっても異なります。それをどう表現するかは、特に私のように、風景画で空間(奥行き)表現を大切にしたいと考えているものには、特に重要だと思われるのです。私にとっては、多分、永遠の課題でしょう。

【表現方法について】
 本当に未熟で恥ずかしいのですが、私なりの考え方・方法です。

・グリザイユ
 奥津国道氏は、モノトーン陰影を描くグリザイユ法が陰影表現に適していると書いています。私も最初試みてみましたが、グリザイユに素材の色を単に重色しただけでは、材質感が適切に表現できないような気がして納得できませんでした。特に、緑の陰影は単なるグリザイユでは無理だと判断しました。

・絵の具を混色して使う
 パレット上で適切な陰影の色を作り出し、それで陰影表現をする方法も、考え方としてはあると思います。しかし恐らく、これだけで、陰影に必要な階調表現をすることは難しいでしょう。この方法にこだわって、多分良いことはないと思います。
 私の場合、最暗部の色彩を作り出した時、絵の具がチョコレートのようになってしまったこともありました。これでは、とても気に入った色になりません。

・グリザイユを考慮した重色(最近の私の方法)
 説明しないとわかりませんね。私が最近意識している方法です。

 陰影の場合にも、基本的には、明るい色彩から着色していくことはどなたもそうしていることでしょうが、私の場合特に意識していることは、陰影のトーンを少なくとも3段階程度には捉えること、植物等の色彩(寒色系)と木材・石材等の色彩(暖色系)は陰影のベースとなる色彩を変えることです。
 濃い陰影の表現は、そのベース色に素材の色を混ぜながら色調を整えていきます。薄い陰影の場合には重色表現を行う場合もあります。
 具体的には、暖色系、特に無機質な素材の場合には、セピアを基本にし、それに若干の混色したものをベースにグリザイユ法を用いることが多くなっているようです。それに対して、寒色系(基本的には、水面とか緑ですが)の場合には、グリザイユ法は殆ど用いません。あまりに色変化が微妙であり、それを表現することこそが、絵画の面白さのような気がするからです。ですから、この場合には、素材色+他の色との混色(または重色)を行い、微妙な色調の変化を作り出すように考えながら描いていることが多いようです。

 これが適切な方法なのかどうかわかりませんが…。

category: ┗技法

tb: 0   cm: 9

(湯ヶ野温泉)河津川とケヤキ:F8  

(湯ヶ野温泉)河津川とケヤキ:F8

 ここは、先の橋の上から見た河津川の風景です。

 左手が湯ヶ野温泉街になります。川端康成の「伊豆の踊子」では、踊り子が、左手の公衆浴場から右手福田家の主人公の学生に手を振ったということになっているようです。
#恥ずかしながら、はるか昔に読んだ小説なので、詳しいことは記憶の彼方です(^^ゞ。

 右手のケヤキの大木が、この河津川の雰囲気を高めているように思われ、印象に残ったので絵にしてみました。

PS
 ようやく複合機も回復しました。ドライバーの初期設定変更を2カ所しただけでした。
 この絵は、その前に回復していたネットワークスキャナーから取り込んだモノです。元図は、左右別々にスキャニングし合成しています。

・ワトソン/F8/中目/紙厚不明/やや黄色味
・ほんのわずかなことなのに、いつも描いているF4ですと気軽に描けるのですが、F8になったとたんに時間がかかってしまうような気がします。F8の場合には、もちろんそのサイズでないと描ききれないと思うからそのサイズを選択しているということはあるのですが、それだけではないような気がします。
・絵を描いていると、骨折した右肩にも無理を強いるようで、若干傷みがぶり返します。

category: ┗ 風景05年

tb: 0   cm: 4

湯ヶ野温泉へ:F4  

湯ヶ野温泉へ:F4

 先日のテニス合宿で訪れた記念の絵をようやく描くことができました。

 ここは、湯ヶ野温泉、川端康成の「伊豆の踊子」の舞台だそうです。この橋の右手正面が主人公が泊まったという福田家旅館になっています。

 河津川の流れにかかる橋とそのたもとの樹木が印象に残ったので描いてみました。
 絵では表現しませんでしたが、以前の洪水による被害の爪痕があちこちに残っていたのが気になります。早く復旧して欲しいものです。

PS
 このところ時間をとられているPCの周辺機器の設定ですが、ようやくカラーレーザープリンターとネットワークスキャナーの設定ができました。
 原因がどうしてもわからなかったのですが、サポートセンターに電話してわかりました。ウィルスバスターがイタズラをしていたのです。わかってしまえば「そんなの常識!」と言われてしまいそうですが、うっかりしていました。
 こんなことで本当に疲れてしまいました。

 あとは複合機ですが、これは電話では原因がわからずサポートマンの出張をお願いしました。

・アルシュ/F4:26×36cm/中目/300g/ブロック/白色
・青木美和氏の技法はあまり意識していません(^^ゞ。ただ、遠景の山のスカイラインをぼかそうと意識したのですが、ちょっとぼかしすぎました(^^ゞ。

category: ┗ 風景05年

tb: 1   cm: 0

青木美和の本を買う  

 骨折したからといって動けないわけじゃないし、動かなければ運動不足になってしまいます。そんなこともあって世界堂に出かけました。
#肩はもちろんちょっと痛いのです。
#そのため、絵にかかるには、ちょっと精神的ポテンシャルがまだ高まっていないのです。


 目的は、ちょっと気になっていたストラスモアの水彩紙です。F8にしたのですが、ちょっと失敗しました。F10の方が後悔しないで済みましたね。
 ついでに、陶器のパレットと水差し・スポイトを買いました。

 さらについでにいつものように本屋に寄ったのですが、そこで青木美和氏の新刊「身近な風景を自由に描く」を見てしまいました。青木氏の技法は、私のめざす方向とは全く異なるものなのですが、気になる技法であることには違いありません。しかもこの本には、かなり具体的にこの技法を説明しているのです。
 もう水彩画の本は買わないようにしようと思っていたのですが、ついつい買ってしまいました(^_^)。
 買ってみれば、それなりに学ぶ点は十分あります。私の苦手なこの技法を何とかものにしたいものです。

category: ┗文献

tb: 0   cm: 6

阿蘇山麓の草原:F4  

阿蘇山麓の草原:F4

 実は、昨日、テニスで転倒して肩を強打してしまいました。現在、肩を吊っている状態です。今のところ回復には3週間ほどかかるとか(^^ゞ。
 しかし、いつまでも放置していられないので、以前、下絵を描いていた絵を完成させました。

 ここは阿蘇山麓。以前、九州旅行をした際に訪れた場所です。
 さすがに、伊那谷育ちの私には経験したことのない、雄大な景観です。

PS
 翌日、整形外科でレントゲンを撮ってもらったところ「立派な鎖骨骨折」との診断をいただきました。
 幸い、万歳姿勢はできないだけで、日常的には両手はフリーなので、絵を描くには困りません。いやむしろ、他ができないだけ、絵の時間が増えるかもしれません。
 全く、良かったのか悪かったのか…。まあ、良かったということはないでしょうが…(^^ゞ。

・アルシュ/F4:26×36cm/中目/300g/ブロック/白色
・まだ筆を使うと肩が痛いせいではないのですが、どうも集中力が不足しているようで、なかなか絵を描こうという気分になれず、ずるずると引き延ばしてしまいました。
・実際にとりかかってみると、草原を描くのはなかなか難しいことがわかりました。とてもそのまま写実的には描けませんので、自分なりに省略しつつ描いてみました。「省略」は私の当面の課題の一つですから、それを強く意識して描いてみました。

category: ┗ 風景05年

tb: 0   cm: 2

プロフィール

最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ