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 … 風景画の部屋 …  


 「水彩による風景画」生活の日常を綴ったブログ日記です。
 絵を描き始めた頃の絵は「絵画ギャラリー」に、そして最近(2007年~)の絵は「Facebook」に展示しています。

 「水彩画教室(四季彩の会)」の詳細はこちら。(室内教室は戸塚駅周辺、戸外スケッチは横浜全域から周辺地域)
 ・(07〜09月)の日程はこちら。<(パスワードが必要) 
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 ・11月11日(土)は「水彩人写生会」です。 希望される方は、リンク先の説明書をご覧の上、メールをお願い致します。


没線画法  

 ちょっとおこがましい気がして、しばらく「画論」のカテゴリーにはあまり記事を描かないでいたのですが、最近自分なりに整理したいことができたのでここに書いてみます。

 私の郷土、飯田出身の「菱田春草」という画家がいます。「横山大観」と親友であり、朦朧体と揶揄されたのですが日本画の世界で没線画法を工夫したということは知られていますが、横山大観の記事の中にこんな言葉を見つけました。
「没線画法は、岡倉天心に「空気を描く工夫はないか」と問われ、菱田春草らとともに考え出したもの」
 それで、このことについてちょっと書く気になったのです。

 以前に書いたことがあるように、私自身は「奥津国道」氏の本を見てから絵をやってみる気になったのですが、奥津氏はまさに線画に着彩の絵。私もしばらくこの方法を続けていたのですが、次第にイライラする気分がつのってきました。もっと気分の赴くままに筆を自由に走らせたい欲求が強くなってきたのです。
#そうした意味では、主として水彩画特有のにじみ、ぼかしを生かした画法というより、筆のタッチを生かすような描き方が好みだったとも言えそうですが…。

 そうした頃、三橋俊雄先生の教室に参加させていただいて、雰囲気を描くということの大切さを感じるようになってきたのです。その後もいろいろ自分なりに試行錯誤しているうちに、図らずも自然に没線画法に近づいてきたようです。
 ただ、私の場合にはあくまでも水彩画。下絵は鉛筆で…ということになります。
 最近は、下絵がだんだん「当たり」程度の簡単なものになり、筆で絵を固めていくようになっていたのですが、最近春先の木々の細かな枝が見える風景を描いたり、絵の具を忘れて鉛筆画に着彩したりしているうちに、再び鉛筆の線も絵に生かして良いのではないかと感じるようになってきました。

 まあ、どの方法で…などと固苦しく考える必要はないでしょう。
 その時々に応じて、あるいは描こうとする風景や描く部分によって下絵の描き方も変わって来て良いかな…というのが、最近の考え方になりました。

category: ┗画論

tb: --   cm: 2

春風の中で:SM縦  

春風の中で:SM縦
<SM:ウォーターフォード>

 正面に見えるのが外交官の家。ここももう何回か描いていますが…。
#↓の絵を描いたところと、殆ど同じ位置からの風景。



 建物を緻密に描くのではなく、その雰囲気をどう描いたら良いか、どう描いたら自分の感性とフィットするか…。そんなことを考えながら描いています。小さな絵はそういう実験的な描き方が気楽に出来るので好きです。
 でも、私の場合、余程のことがない限りSM(スマートホール)サイズより小さなサイズは最近使わなくなってきました。例えばハガキサイズは、私の場合、通常サイズ(F6以上)とは全く別物の描き方を要求されるような気がするからでしょうか?まだSMサイズの方が通常サイズと共通する描き方ができるような気がするのです。

category: ┗ 風景スケッチ01

tb: --   cm: 0

垣間見る春:SM縦  

垣間見る春:SM縦
<SM:ウォーターフォード>

 ここはブラフ18番館。
 木々の間から春の雰囲気を伺ったところ。
 この時、やはり一人スケッチをしている人が…。ついつい誘われて腰を落ち着けて描いてきました。
#おしゃべりをしながら…。

 先日のスケッチ、まだ着彩していないものがあったので急いで着彩。
 淡彩スケッチの趣になりました。

category: ┗ 風景スケッチ01

tb: --   cm: 2

雨のシーバス乗り場から:SM横  

雨のシーバス乗り場から:SM横
<SM:ウォーターフォード>

 ここは横浜駅東口、雨のシーバス乗り場からの風景です。

 友人達に呼び出されて雨の横浜へ行くはめになったのですが、ただ行くだけではもったいないと、普段行くことの少ない東口周辺を回ってみました。思いがけずユザワヤを見つけたのでついつい必要もない小物を買ってしまいましたが…(^^ゞ。

 この絵は無理矢理描いたようなものですが、久しぶりの雨の風景。マクドナルドの前のテラスでゆったりした気分で描くことができました。

category: ┗ 風景スケッチ01

tb: --   cm: 0

春の目覚め:F8縦  

春の目覚め:F8縦
<F8:ウォーターフォード>

 ここは自転車で10分ほどの「舞岡公園」。横浜市内にわずかに残った谷戸の地形を生かして整備された田園や雑木林の風景が広がる自然公園です。
 私が訪れた時は、本格的な春にはちょっと早く、ようやく柳が芽吹く頃。何だか木々全てがぼんやり見えるようで、ちょうど春がねぼけ眼で起き出してきたよう。
 ふと、そんな寝ぼけ顔の春の風景も描いておきたくなりました。

#そんなわけで、皆さんには申し訳ありませんが時期は行ったり来たりです(^^ゞ。

category: ┗ 風景10年

tb: --   cm: 6

イタリア庭園通路:SM縦  

イタリア山庭園:SM縦
<SM:ウォーターフォード>

 ここはイタリア山庭園。昨日の続きです。
 右手が外交官の家、左側がイタリア庭園です。



 この絵を描き終わった頃、大学のメーリングリストの着信あり。開いて見れば友の死を伝えるものだった。同じ建築を学んだ同期生だったが、その後は私と同じ分野に進んだ友だった。忙しい業務の中にあってもいつも穏やかな笑みを浮かべている友だった。

 昨年末、私は参加できなかったが、友人達と忘年会をした時には元気だった由、それが2月頃には電話にも出られないほどだ…という話しが聞こえて来ていて、半信半疑のまま心配していた。
 ところがつい先日、退職の案内状を受け取った。それでも一抹の不安と疑問を感じていたのだが…。やはり、彼なりの別れの挨拶だったのかと思い至る。
 案内状には、「これからは酷使した体に休養を与えてやりながら同じ日に定年退職した妻とゆったりした生活を過ごしたいと思います。」なんてあったのに…。結局それも叶わず…、働きずめの人生だった。

category: ┗ 風景スケッチ01

tb: --   cm: 2

テラスの花:SM縦  

テラスの花:sm縦
<SM:ウォーターフォード>

 久しぶりの陽気に誘われて取材に出かけた。
 ここは横浜山手のイタリア山庭園。ブラフ18番館と外交官の家の間にあるテラス。
 やはり天気が良かったせいか絵を描いている人もチラホラ。そんな雰囲気に引きずられて、絵も描くかという気になった。

 この日、絵を描いていた人はたまたま2人。どうやら別々に来ているようだが、図らずも2人ともTVでもお馴染み野村重存氏の教室に通っている方々。
 一人は何と山形から通って来ているとのこと。熱心な人だった。
 もう一人は始めたばかりとは言っていたが、先生にTVでも紹介されていたスケッチブックに挟み込んで使うお絵かきセットを持っていた。先生に作っていただいたと言っていたが…。

 人々が、いろいろ道具を工夫しながら絵を描いているのを見るのも楽しいものですね。

category: ┗ 風景スケッチ01

tb: --   cm: 0

三渓園の春:F6縦  

三渓園の春:F6縦
<F6:ウォーターフォード>

 この日は快晴。桜は待ってくれないからと、突然思い立って三渓園へ出かけてきた。大勢の人出だった。

 三渓園では、この場所のこのアングルから見る風景が最も絵になると思う。それでついつい手始めに…ということで描きたくなる。
#もっとも2月にも描いたばかりだけど…。

category: ┗ 風景10年

tb: --   cm: 0

(再び)池端の桜:F8横  

池端の桜:F8横
<F8:ウォーターフォード>

 先日、パレットを忘れたため描けなかった上野不忍池の桜です。下絵の段階のままになっていたブロック紙なので、このままでは次の絵が描けません。それでそのままにしておく訳にもいかず改めて描いて見ました。
 すでに何回か描いている絵ですので変わり映えしませんが、今回は少し大きくなったサイズ、そして時間的な余裕もあって描いた絵なので、マスキングインクを最初から使っています。

PS
 最近、訪問者リストに新しい方々が足跡を残して行かれるようになった。それで思い出しました。何週間か前に「水彩画ネットワーク」に登録していたのを…。
 本日覗いてみたら、No.430に登録されていました(*^_^*)。改めてよろしくお願いします。

category: ┗ 風景10年

tb: --   cm: 2

散り初めし時:F8横  

散り初めし時:F8横
<F8:ウォーターフォード>

 7日は風景画教室・竹橋。天気予報では午後から降雨確率50%。でも桜は待ってくれないから…と行ってみた。
 竹橋で描く桜も今日で3回目。もう散り始めている。心の中にはいつも新しい風景に挑戦したい気持ちがあるので、今日は満開でなくても良いからちょっと変わった風情を描いてみよう…と思い、背景の濃い緑の中に花びらが浮かぶ風景を描き始めた。正面に見える建物が「国立近代美術館工芸館」。
 鉛筆で大体のアタリがとれたところで、散る花びらを描くかもしれないとめずらしく持参してきていたマスキングインク(ミツワマスケットインク)を使い始めた。そんなところでポツポツと雨が…。
 マスキングインクって水に弱いと言うことが改めてわかった。もう紙面がベチョベチョ。雨のかからないところに移動して着彩を…と思ったら、今度はまたしてもパレットを忘れていたことに気づいた。昨夜、不足している絵の具をパレットに足して、朝出る前には<今日こそは忘れないようにしなくちゃ>と畳んだのに…、それをバッグに入れ忘れたらしい(^^ゞ。
 一気に絵を描く気力が消滅。皆にお断りしてさっさと帰宅した。
 紙をしまう時にわかっていたことだけど、帰宅した後、水彩紙を広げてみれば案の定<マスキングインクはべっとり>。しかも、剥がした後を見るとわざわざ色づけした水色が残ってしまっていた。なんのためにマスキングインクを使ったのか…(^^ゞ。
#多分、これからは余程のことがない限り、このインクは使わないだろうと思う。
 おまけに今日は愛用のメガネまでどこかに紛失してしまった。 まさに、泣きっ面にハチ。

 絵は、マスキングインクを全部取り除いてから、改めて描き直したもの。
 桜の繊細な風情を描きたいと思っていたせいかこんな風になった。

category: ┗ 風景10年

tb: --   cm: 6

池端の桜:F6横  

池端の桜:F6横
<F6:ウォーターフォード>

 一昨日描いた鉛筆画に着彩したものです。
#着彩しない方が良かったぁ~と言われてももう元には戻れません(^^ゞ。

 鉛筆であれだけ描いてしまうと、着彩の時、どうしても画面が汚れがちになります。
 永山裕子氏は練りゴムを俵状にしてそれを紙の上で転がして、鉛筆の粉をとるんだそうです。笹川弘三氏は、水貼りをする時、浮いてきた鉛筆の粉をティッシュで吸い取るんだとか…。もちろん鉛筆画はそれだけ薄くなります。
 でも、今回は鉛筆のタッチを生かしたスケッチの雰囲気で描いてみようと思ったので、できるだけ絵の具を置くような感じで着彩してみました。
 そういう意味では鉛筆画と水彩画の合成のようなもの。鉛筆画に淡彩でもないし、ミクストメディアなどという大げさなものでもない。そんな感じでしょうか?

category: ┗ 風景10年

tb: --   cm: 0

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