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 … 風景画の部屋 …  


 「水彩による風景画」生活の日常を綴ったブログ日記です。
 絵を描き始めた頃の絵は「絵画ギャラリー」に、そして最近(2007年~)の絵は「Facebook」に展示しています。

 「水彩画教室(四季彩の会)」の詳細はこちら。(室内教室は戸塚駅周辺、戸外スケッチは横浜全域から周辺地域)
 ・(10〜12月)の日程はこちら。<(パスワードが必要) 
 ・11月11日(土)は「水彩人写生会」です。 希望される方は、リンク先の説明書をご覧の上、メールをお願い致します。


T教室:公会堂1号13:00~(共通)/豪雨明けの朝:F6(上高地・岳沢)  

 豪雨明けの朝:F6(上高地・岳沢)

 本日は、皆で同じ風景を描いてみようという日です。
 課題は、上高地の写真からこんな風景を選んでみました。

200227 ちょっと難しそうに見えても,順を追って描いていけば、意外と描けるものです。

 本日は下書き無しで描いていきました。

 今回は私の【水彩画法】を中心に書いてみましょう。

 なお、以下の画像は写真撮影のものですから、明るさは実際とは少し異なります。



200227 ■ステップ1
 最初はたっぷりの水でベースとなる色を置いて行きます。色がお互いに混じり合っても、多少は色を置く場所を間違ってしまっても気にしません。
 大切なのは以下の3点。
 ・白く残すところ(最も明るく表現するところ)をどこにするか。
 ・遠景は自分が考えるより淡い色合いで。
 ・色調も平板にならないよう変化がつけられるとなおさら良い。

200227 ■ステップ2
 最初の色の次に暗さを感じる部分の色を置いて行きます。
 特に注意すべき点は、次の2点。
 ・白く残したところを塗りつぶしすぎないよう。
 ・最初に置いた色に完全に重ならないよう。これは表現の複雑さ(豊かさ)を意識してのことです。

 この段階になってくると、描くものの形によって筆の扱いも変わってきます。
 筆の穂先を使う場合、筆の腹を使う場合、そして、筆の方向などです。

200227 ■ステップ3
 さらに暗いところを見つけ、より暗い色、強い色を置いて行きます。
 同じ強い色でも石段のようにシャープに(明暗をクッキリ)表現したい場所と木立のようにぼやけるように描きたい場合では少し異なります。
 例えば木立などは明るい緑の上に置く暗い色ですからこの段階での着彩になります。しかも、形や濃淡は(葉の陰になったり、水面で揺れたりと)ややボンヤリですから、最初から強い色を置く必要はありません。

200227 ■ステップ4
 そろそろ仕上げの段階になっていきます。
 葉のこんもり加減、明るさを描いていきます。
 樹影や水面への写り込みなどを描いていきます。特に水面への写り込みは、地上の直接見える部分より色調が暗くなることを意識して色を置いて行くことが必要になります。

 こんな感じでおおよその全体の雰囲気ができてきました。


 ここまでで私が費やしたのはほぼ1時間。皆さんはその倍くらいでしょうか。
 大体出来上がったところで、皆さんの絵を並べてみますが、この段階では皆さんの絵の出来上がり具合にいつも驚かされます。皆さんも自分がここまで描けていることに驚いているんじゃないかと密かに思っているのですが…。

 これから仕上げのために、以下のようなことを考えて色を置いて行きます。参考までに。
 ・細部のより詳細な表現。
 ・全体的な色調の調整。
 ・足りない色はないか。
 ・どこをどうすれば絵がもっと魅力的になるか…等々。

 最後の補筆で、この絵を何とか大化けさせたいものですね(笑)。

*     *     *     *     *

 3月7日、ようやく完成させることができました。
 
 ステップ4から特に意識して手を加えたのは次の点です。

①全体の明暗の調子を整え、光を感じられるようにすること。
②奥行き感を感じられるよう色調を整えること。
③それぞれに感じる色を加え、全体を豊かで深みを感じられるようにすること。

 そう思ってここまで描き上げましたが、不満点があって、その後さらに冒頭の絵に至りました。
 何が変わったでしょうか(笑)。

 200228kamikochi 


 

category:  ┗ 教室20年

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F教室:多目的S中(共通)/鞆港の朝:F6(鞆の浦)  

 200227tomonoura

 本日は私が持参した鞆の浦の写真を元にしてですが、水彩画の描き方(もちろん私の水彩画法になります)を勉強してみようという日です。

 本日の課題はこれです。鞆の浦の代表的風景です。
 これを撮影した時は、ちょっと潮位も高めのようですね。できるだけ海面に近い位置で撮影しています。

 200221

 いつものように全体に色を載せていきます。
 この時最も重要なのは、「どこを白く残すか?」ということであり、それ以外のことはそれほど重要ではありません。

 200221 ←写真撮影による

 最初に載せた色を大切にしながら、次に色の濃いところ強いところを見つけ、色を重ねて行きます。
 次第に描きたいものが浮かび上がってきます。

 200221 ←スキャナー取り込みによる

 この絵の完成も後日ということで、本日はここまでです。

 最後に並べた皆さんの絵は、同じ絵でありながら、いつも以上に各自の個性が表れていたように思います。

*     *     *     *     *

 3月7日、ようやく完成です。
 特に説明は不要ですね。

category:  ┗ 教室20年

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T教室:公会堂1号13:00~(共通)  

 本日は、各自が描きたい風景写真を持ち寄って描いてみようという日。

 本日は、自分の判断で進められる人達は可能な限りおまかせして、あまり自信がないという方には、下絵の段階で気になる部分を手直ししてから進めてもらうようにしました。ここは結構大事な点のように思います。
 そして、水彩表現する上で特にアドバイス・手助けが必要な方を中心に見てあげることにしました。この方法は、あまり多くの方を見てあげることができませんが、結構有効かもしれないと思っています。
 その時々の状況に応じて、臨機応変に進めたいとは思うのですが、いつも試行錯誤です。

 最後に並べてみる皆さんの絵はなかなかのものです。

 そんなわけで、今日の画像もなしです。

category:  ┗ 教室20年

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「人体クロッキー(女性・着衣)」(20分ポーズ6セット)  

 いよいよ、今回の人体クロッキーも終わりに近づいてきた。あと2回を残すだけです。
 本日は、20分ポーズ6セット。今まで描いて来て、20分あればある程度の着彩までできることがわかってきたので、今回は全て着彩を目標に描くことにしました。

 200219 200219
 200219 200219
 200219 200219

 こうやって並べてみると、やはり全て納得というわけにはいきません。比較的上手くいったものもあるし、もちろんそうでないものもあります。
 しかし、これまで描いて来て、何となくわかってきたこともいくつかあります。
 例えば、何らかの形で背景を入れた方がずっと絵が面白くなるようです。
 私にとって最も難しいのが、身体と頭の連携でした。
 顔の表情が読み取りにくくて、いろいろな顔になってしまいました。でも、後で気がつきました。私は乱視なのです。メガネをかけてみたらずっと良く見えました(笑)。

 最後となる次回は、10分ポーズ12セットです。
#最後になってメガネをかけても無駄かもしれませんが…(笑)。

category: ┗ 人物02

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遊彩会:皆で同じ絵を描く(白川郷)その2/逆光の合掌造り :F6  

 本日の遊彩会は、前回の続き、庄川沿いの白川郷の風景。

 こんな風に仕上がりました。

 逆光の合掌造り :F6
 

 

category:  ┗ 教室20年

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個展中止のお知らせ  

 現在、新型コロナウィルスがメディアを騒がせています。
#実は、私自身昨年春の予定のままでしたら、今頃、横浜港に停泊しているダイヤモンド・プリンセス号に閉じ込められているか、隔離されているところだったのです。

 いろいろ複雑な思いはあるのですが、この3月に予定していた第10回の個展を中止することにしましたので、お知らせします。



200106


 新型コロナウィルス騒動のため、人混みに出かけるのに不安を感じておられる方も多いと思います。
 そんな中、「ギャラリーび~た」にて3月4日(水)~10日(火)での開催を楽しみにしていた水彩画の個展ですが、あえて実施することもないだろうと判断し、中止することにしました。
 楽しみにして下さっていた方には申し訳ありません。せめて皆様が出かけやすい時、お互い笑顔でお会いできれば…と考えての上です。
 ご理解いただけますよう、よろしくお願いいたします。

category: ●鉛筆画・ペン画

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F教室:天王洲アイル/  

 本日は天王洲アイル。以前来た時から2年半以上経過しているようです。
 幸い、この時期にしては暖かいので、参加者もそこそこの人数になりました。

 いつもはこのアングルから描いていたのですが…。

 200214

 今日はちょっと気分を変えるべく対岸へ…。

 200214 200214
 200214
 200214 200214

 突き当たりから少し引き返して、このアングルで描くことに…。
 今回は、薄曇りの空ということもあって、いつもとちょっと違った雰囲気で描くことにしました。

 200214

◆途中段階を撮っておこうと思ったのですが、すっかり忘れていて、ちょっと進みすぎました。(写真撮影による)

 200214

◆今日の所はこんな感じになりました。(スキャナー)
 完成させるためには、もう少し手を入れることになります。
 
 200214tennoz

 

category:  ┗ 教室20年

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「人体クロッキー(女性・着衣)」(固定:5分×4と20分×5)   

 本日も、先週と同じように、まず5分ポーズ4種類の中から、その場での多数決によりポーズ1種類を決定。その後は20分ポーズを5セット描くというものです。
 5分ポーズの方は、以前と同じようにA4の小サイズで描いてみました。この段階の絵はあまり期待できません。
 私は2番目か4番目かな…と思ったのですが、多数決で2番目のポーズに決定しました。右手がどうなっているか気になります。

 200212 200212
 200212 200212

 そして、2番目のポーズを固定ポーズとして20分×5セットで描いていきます。

 先週の経験から、20分あればある程度描けると思っていましたので、前回と同じ「モンバルキャンソンF10」の紙に絵の具で描いて行くことにしました。
 以下、20分毎の成果を順に示していきます。

◆まず、場所を確保したここで描いていきます。
 暗い色の靴下の色を決めかねています。足が太くなったので、背景を描いて足の太さを和らげてみました(笑)。

 200212 200212

◆場所を変えて描いてみました。
 本当は、もう20分上の絵を続けるつもりだったのですが、これ以上続けてもあまり変わり映えしないと判断。別の場所で描くことにしました。
 他の人がいないところを探したのですが、ここしかありませんでした。真横ではやはりあまり魅力的な絵にはなりそうもありません。

 200212

◆場所を交換して描きました。
 今度は少し正面からです。40分で描こうと決めて描き勧めています。
 実際よりちょっと太めになったようなので、後半で少し修正しています。
 
 200212 200212

 次回は、20分6ポーズですから、早めに絵の具に切り替えるという同じ描き方で描いてみようと思っています。

category: ┗ 人物02

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F教室:公会堂1号(各自)/  

 本日は、各自が描きたい風景写真を持ち寄って描いてみようという日。

 経験豊富な人達はそれぞれ独自に描き進めていますが、本日は初めての方も参加していましたので、自信の無い方には着彩の前に何らかのアドバイスや手助けができるようにして進めることにしました。その代わり、皆さんの絵に対してのアドバイスがおろそかになってしまったかもしれません。
 その時々の状況に応じて、臨機応変に進めたいとは思うのですが…。

 しかし、最後に皆さんの絵を並べてみると、それぞれしっかり描き上げていました。
 いずれにしても最後の仕上げは、自分のペースで納得の行く仕上げをしていただければ…と思っています。

 そんなわけで、今日の画像はなしです。

category:  ┗ 教室20年

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T教室:大倉山公園/  

 本日は大倉山公園。
 この冬の最低気温らしい。ちょっと風もあるので、十分な寒さ対策をして出かけました。

 大倉山公園は、大倉山記念館か梅園を描こうと思っていたのですが、この坂道を上るのがちょっと辛くなってきたのは、荷物が重くなっているせいか、年齢のせいでしょうか…(苦笑)。

 まずは梅園の方へ行ってみます。

 200206 200206
 200206 200206
 200206 200206
 200206 200206
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 いずれも、綺麗に刈り込まれた梅の木になっていましたので、私がイメージする梅とはちょっと異なっています。
 したがって、向こう側に向かう道を絡めて梅の木を入れることにしました。
#梅の花の付き方をもっと知るために枝先の写真も撮ってきました。
 この絵もまだ手を入れる必要があります。
 
 200206ookurayama


 帰りに寄ってみた大倉山記念館はこんな雰囲気でした。
 以前私が描いた時は、高さを強調して描いていたのかもしれませんね。

 200206

category:  ┗ 教室20年

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「人体クロッキー(男性・着衣)」(固定:5分×4と20分×5)   

 1月から始めている人体クロッキーも、本日で5回目となりました。

 200108


 本日は、まず、5分ポーズ4種類の中から、その場での多数決によりポーズ1種類を決定。その後は20分ポーズを5セット描くというものです。
 5分ポーズの方は、以前と同じようにA4の小サイズで描いてみました。
 私は3番目が良いかも…と思ったのですが、多数決で4番目のポーズに決定しました。

 200204 200204
 200204 200204

 そして、次は、4番目のポーズを固定ポーズとして20分×5セット描くというものです。

 これまでの経験から、20分ならある程度描けるという感じを持っていましたので、今回は10年以上前に買ったままになっていた「モンバルキャンソンF10」の紙に絵の具で描いてみることにしました。
 以下、20分毎の成果を順に示していきます。

◆簡単に鉛筆でアタリをつけつつ絵の具で描いていきました。
 正直言って、これほど進むとは思いませんでした。絵の具の方が簡単に面を描けること、F10くらいあると形が整いやすいことを感じます。人物画を描く人が割合大判を使っているのがわかるような気がしました。

 200205

◆細部を足していきます。

 200205

◆表情を加え、強い陰翳を加えていきます。

 200205

◆(↑の絵にこれ以上拘っていても細部をいじるだけなので)場所を変えて、次は正面に近い場所から描くことにしました。
 描き方、手順は上の絵と全く同じです。

 200205

◆(↑の絵と比べると)多少太めになったかもしれませんが、概ね予定の段階まで到達したように思います。
 これからは20分ポーズは、この方式で描いて見たいものだと思うようになりました。

 200205


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遊彩会:皆で同じ絵を描く(白川郷)/  

 本日の遊彩会は、皆で同じ絵を描こうというもの。
 今回のモチーフは、白川郷のこの写真にしました。
#遊彩会では描いたことがなかった筈、と思っていましたが、もしかしたら、誰か描いたことがあったのかもしれません(^^ゞ。

 200204

 まずは、いつものようにデモから始めます。
 デモをした後、皆さんの進み具合を見ながら、次のステップを見て頂く…そんな感じでいつも進めています。

◆まずは第一ウォッシュ。
 光の部分を残しながら、全体のベースになる色を落としていくというのが、重要な点でしょうか。

 200204

◆次いで、次に暗い部分に色を置いて行きます。

 200204

◆次いで、この場合には、茶系統の色を置いて行くと、絵全体に深みとバランスのようなものが生まれてきます。
 こういった絵は、簡単に言えば2色だけでも全体の雰囲気が作れてしまうのです。
 この続きは次の教室の機会になります。

 200204

PS
 今、新型肺炎の患者が10人いたということで、テレビで大騒ぎをしている横浜港のダイヤモンドプリンセス号ですが、実は、半年ほど前に、まさにこのクルーズを予約をしていたことがありました。
 1月に「四季彩の会展」があるということもあって、キャンセルしていたのですが、もしかしたら、その船に乗り合わせていたかもしれないと思うと不思議な気がします。

category:  ┗ 教室20年

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絵6枚に手を入れていました  

 4月には、透明水彩会展(JWS展)があり、その際、新本が発売されることになっています。
 そんなこともあって、何枚かの絵に手を入れたり原稿を描いたりしていました。

 191220seseragipark 晩秋のせせらぎ公園:F6 (手直し)

 200110minatomirai 初春のみなとみらい:F6

 200116queen 冬日の旧税関:F6(クィーンの塔)

 200117misono 庭先の梅:F6(手直し)

 200124shinbayashi 冬日のぬくもり:F6(新林公園・旧小池邸)

 200125yamate 冬日向の教会:F6(横浜・山手聖公教会)


category:  ┗ 教室20年

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