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 … 風景画の部屋 …  


 「水彩による風景画」生活の日常を綴ったブログ日記です。
 絵を描き始めた頃の絵は「絵画ギャラリー」に、そして最近(2007年~)の絵は「Facebook」に展示しています。

 「水彩画教室(四季彩の会)」の詳細はこちら。(室内教室は戸塚駅周辺、戸外スケッチは横浜全域から周辺地域)
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多目的S(共通)/薫風の南禅寺:F6  

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 本日は、私のデモを参考にしながら皆で同じ絵を描いてみようという教室です。
 別の言い方をすれば、私の描き方を参考にしていただき、水彩画を描くプロセスを理解していただこうというもの…と言っても良いかもしれません。

 本日の画題は、春の芽吹き時の南禅寺の風景を採用しました。
全体的には暗い部分が多く、普通では描きにくいやや難しい風景だと言えそうです。しかし、空気感を強く感じる風景だと思います。
 私がこれを描いてほしいと思ったのは、形や細部に捕らわれることなく、皆さんに雰囲気を描くということを経験して欲しいと思ったからです。

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 デモをしている時には、いつも私の構図に対する考え方やら、筆の種類、使い方、色の置き方等々、折々に考えることをお話しながら描いていきます。

 今日は特に、(本当はもっと丁寧に描きたいのに)時間の関係で、私自身もどうしてもラフな表現しかできずうまく行かないという気持ちを持ちながらでしたが、皆さんもそうした難しさを感じたようで「難しすぎる…」というような感想を持ったようでした。
 しかし私には、表現の難しさより建物を描くことの(建物が不自然にならないように描くこと)の方が難しかったようでした。というのは、多くの皆さんはそうしたところに多くの時間がかかっていたようなので…。

 そして最終的に並んだ絵は以下のとおりです。
 いつも感心するのは、最後の講評の時間になると皆さんの絵はそれなりの完成レベルに到達している人がとても多いことです。

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 さて、いつものように私の絵を描くステップ(水彩画法)を見ていただきましょう。

◆第1ステップ

 鉛筆で大まかな当たりをつけたところで、ベースとなる色を置いていきます。
#この段階では細部は気にしません。
#言い方を換えれば<絵の具による下描き>のようなもの。このくらいの色味であれば今後いくらでも修正可能です。

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◆第2ステップ

 暗い色を置くことによって形が浮かび上がってきます。
 本当はこの段階はもっと丁寧に描いていきたいのですが、デモですからそうもいきません(笑)。
どうしても仕上げの段階で細部の調整が必要になります。…ということで、こういう描き方が私の通常の描き方になってきました。

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◆第3ステップ

 樹木に影が入りことで、全体の雰囲気ができたと思います。

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◆第4ステップ

 陰影の強弱が全体的に整ってきたと思います。
しかし、色調の調整はできていません。

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 この後は、絵の完成に向けて色調や陰影など、全体の調和・バランスを図っていくことになります。同時に自然さを感じる風景にするために、細部を仕上げていくことになります。

*     *     *     *     *


 26日、明日の教室のために仕上げました。

category:  ┗ 教室23年

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