日本スケッチ画会3日目 
2012/09/19 Wed. 23:23 [edit]
日本スケッチ画会も3日目。昨日は当番日だったので今日は来られた方々のお相手ができるように…と昼過ぎからだが出かけた。風景画教室の日程が水曜日なのでこの日を設定したつもりだったが、生憎の雨で教室自体がなくなったので、教室の仲間が来てくれるのは期待できなくなった。
それでも、度々個展にも来ていただいているSさん。水彩連盟の同期生Aさん。メールでご連絡いただいていたTさんや、既に私のことをブログで知っていただいていた方などにご来場いただいた。
絵についての質問もいくつかいただいた。最も多かったのが「白」の表現。だからここで改めて私の「白」について書いておきましょう。
【「白」について】
参考書などでは「白」は「紙の白が最も美しい」と書いています。これは間違っていません。そのため通常は「マスキングインク」を推奨していますし、それを使って丁寧に紙の部分を残している方もいるでしょう。
しかし、マスキングインクはもともと扱いにくいとともに、特に小さな紙の場合には気に入った白残しができなかったり、エッジ部分が不自然になったりします。それになにより余程下絵をしっかり書いた上で使わないと全体の絵づくりを最後まで制約することになります。私にはそういう不自由さがたまりません。
ですから、今はマスキングインクなしで描いています。最初に白残しする部分(最も明るく表現したい部分)を決め、そこは最後まで手をつけないようにします。仮にそこを塗ってしまってもあまり気にしません。絵を固くしてしまわないためにはそれくらいの勢いが大切だと思うからです。
小さな部分の白は最初からあまり気にしません。絵はもともと離れて見るもの。離れて見れば紙の白か絵の具の白かわかりません。私はそう信じています(笑)。
今までいろいろな白絵の具も試してきました。いくら不透明だと言っても下地が見えてしまったり、白の色合いが不自然だったり…なかなか思うようにいかないので、さらに別の白を…ということを試していたのですが、パース屋さん(仕事柄私はそう呼んでしまうのですが…)のある方から、この白「Bleed Proof White」を教えていただいてから迷いがなくなりました。
この「絵の具(?)」の最も気に入った点は、今までの「白」の中でも「下の色が透けない」という点でした。これなら水彩絵の具と同様に使えて、紙の白とも違和感を感じないで使うことができるというわけです。もっとも多少違和感があっても、「様々な白があっても良いのではないか…」くらいには考えていますが…(笑)。
#もちろん紙自体に色がついているものは別ですけどね(^^ゞ。
#ちなみに私の紙は殆どがウォーターフォード・ホワイトです。
色味が欲しければ色を薄くその上に載せたりもします。あまりお薦めの使い方ではないようですが、他の色と混ぜて使うこともできます。
「白」で悩んでいる方は是非お試しあれ! お薦めします。
写真は会場の様子。まずは私の作品3枚の様子から…。


あとは、他の方の作品(特に意図があって選択したわけではありません)やら会場の様子やら…。





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コメント
朝日新聞の記事読ませていただきました。
精力的に活動されていますね。
船が好きなので、時々見せてもらっています。
前に、このブログで白に付いて書かれていましたのを読んで探したんですが、なかったので忘れていました。
世界堂のネット通販で買っていますが、
世界堂にありますか?
一度使ってみたいと思っています。
白いダリア #YG9ONXHE | URL
2012/09/21 20:09 | edit
>白いダリアさん
コメントありがとうございます。ちょっとドタバタしていてご返事が遅くなってしまいましたm<(_ _)>m。
世界堂の店舗で見た記憶はありますが、他の人が求めようとして無かったという話しも聞きます。いずれにしてもまずは電話で確認がよろしいかと思います。それでなければこのリンク先でもそのまま購入可能です。私もネットで購入しました。
それほど高いものではないと思うので私も気軽にお薦めできます(笑)。試して見る価値はあると思いますよ。
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