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 … 風景画の部屋 …  


 「水彩による風景画」生活の日常を綴ったブログ日記です。
 絵を描き始めた頃の絵は「絵画ギャラリー」に、そして最近(2007年~)の絵は「Facebook」に展示しています。

 「水彩画教室(四季彩の会)」の詳細はこちら。(室内教室は戸塚駅周辺、戸外スケッチは横浜全域から周辺地域)
 ・(10〜12月)の日程はこちら。(一部未定)<(パスワードが必要) 
 ・11月11日(土)は「水彩人写生会」です。 希望される方は、リンク先の説明書をご覧の上、メールをお願い致します。


「白の表現」について  

 水彩画の場合、紙の白を活かすことによって「白」を表現することはどなたもご存じのことと思います。
 その場合、「白く残す」か「吸い取る」かの方法があることもご存じのこととと思います。

<白く残す場合>
 この場合、マスキング用のテープやインキがあることはご存じでしょう。それぞれ必要なケースにより、使い分けしていると思いますが、ここで特にインキについて書いておきたいと思います。
 私は、インキを使う場合、筆を使いません。筆では小さな部分のマスキングができませんし、管理が面倒だからです。筆の代わりに、割り箸を適宜削って使用しています。爪楊枝を勧めている本もありましたが、この方法が一番簡単で便利だと思っています。

<吸い取る場合>
 空の雲を表現する場合など、絵の具を吸い取る方法も効果的です。ウロコ雲などは白く残して表現するのはとても大変ですし、うまく行くとは思えませんが、吸い取る方法は結構うまく行きます。
 吸い取る用具は、私の場合、小さな部分は綿棒を使うこともありますが、大抵の場合はティッシュを使います。ティッシュを固くして強く吸い取れば、明白な境界で白くすることができますし、ゆるやかにまるめてやさしく吸い取れば、比較的あいまいな境界で白くすることができます。

 もちろん、もっと境界をあいまいにして、ぼかした表現をしたい場合には、紙を湿らせた上で絵の具を使っていけば良いわけです。
#もちろん、にじみ(バックラン)には十分注意する必要がありますが…。

<白を重ねる場合>
 やむをえず、既に色を塗った上で白く表現したい場合は、白を重ねるしかありませんが、透明水彩の白ではダメです。ガッシュの白を濃いめに使うしかありません。それでもなかなか思うような色はでないことは覚悟する必要がありますし、この方法は小さな部分の白に限定されます。
 また、こうしたケースでは、「白のまま使う場合」、「白に他の色彩を薄く混ぜて使う場合」、「ガッシュの白の上に透明水彩の色彩を重色する場合」があります。いずれの場合も、透明水彩で使う場合とは色調が異なることは覚悟する必要があります。

category: ┗技法

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コメント

毛とか羽とか

こんにちは。いつも困っている白の話題でしたので、ついつい出てきました。
透明水彩で鳥さん描くときに悩むのが白の扱いでして、ガッシュ使いたくなるのですが、まず成功しない。結局白抜きでいくのですが、どうもしっくりこないです。
何とかならんかと悪戦苦闘中・・・すみません、愚痴でした。

のほほん父さん #- | URL
2005/09/19 17:22 | edit

 考えてみると、鳥は毛並みのようなものがあまり見えないケースが多いように思います。
 リンクのページにある胸の綿毛のようなケースでは、もし私でしたら、白の表現は「吸い取り」を使うかもしれませんね。それも、本当の白を塗らず、全体を塗らした上に薄茶を塗り、塗らない白の周辺を吸い取り形を整えるなんてことをするかもしれません。
 いずれにしても、絵はしょせん絵です。いくら写実的に表現しようとしても現実には叶わないわけですから、どこかで割り切って、全体が絵になれば良いんじゃないでしょうか。
#生意気言ってますが…。

via_aj #- | URL
2005/09/19 23:45 | edit

吸い取りでやりますか。
うーん今度使ってみようかな。
おっしゃることはごもっともで、絵は絵であって、しかも透明水彩という枠の中で描いているので、無理に写実に走るつもりはないんです。胸の中にあるイメージに近づくために、どう描こうかなあ・・・と。
そのためには或る程度の技術は必要だわなあ・・・と考えていたものですから。
御指摘ありがとうございました。いましばらく模索してみます。

のほほん父さん #- | URL
2005/09/19 23:45 | edit

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