教室開催に向けて 
2013/02/28 Thu. 22:05 [edit]
現在、その後のご意向や連絡方法等についての確認をさせていただきたく書状の準備をしています。今しばらくお待ち下さい。
本格的に絵を始めてたかだか9年目になろうという私が、大それたことに絵を教えることができるかどうか…不安は大きいのですがこれまでと同様、新しい世界に挑戦するつもりで私のこれまでの経験・知識等をお伝えしていければ…と思います。
私の絵は、特に目新しい技術、特別な技術があってのものだとは思いません。むしろ自分の描きたいと思う方向を目指して描いてきた結果こうなったもので、他の方々からはオーソドックスな…とか、正統派の…と言われたりすることが多いようですが、いずれにしても私の絵がどういうものかは皆さんに判断していただくしかありません。
それでも昨年までに、F4サイズの小判を中心とする「日本スケッチ画会」、インターネットを通じて広く活動をしている「日本透明水彩会(JWS)」、100号近い大判サイズの作品を描く「水彩人」の会員に加えていただき、そして今年、地元の「戸塚区美術協会」の会員にさせていただきました。それぞれの会員の方々は何らかの形で教室を開催している方々ですので、私もそろそろそういう役割を期待されているのかもしれないと、考え方を少し改めたわけです。
水彩絵の具は誰でも描ける簡単な画材です。一方、基本的には絵の具と水だけで描くという単純な作業だけに、他の画材と比べて難しいという声もあります。また、比較的短時間で描けるということもあってか、スケッチ画や短時間で描く勢いを感じられるような絵こそ水彩らしい絵だと考えている人(描く側にも見る側にも)がいるのも確かです。しかし、水彩画と言えども大きな絵画の世界の一部なのですから、極めて奥深い世界でもあります。
私は、これまでパステル、アクリルなどもかじり、油彩に気持ちが傾いたこともありましたが、殆ど「(透明)水彩」一筋でした。そして今は「透明水彩」でどこまで絵画の世界を追求できるか挑戦し続けていきたいと考えています。難しい奥深い世界だからこそ楽しい…そう考えています。
そしてもしかしたら、上記のいくつかの会に属することになったように、私の考え方が皆さんの考える絵の世界を少しでも拡げていけるかもしれない…そうありたいと願っています。
絵は不思議なものです。描けば描くほど変化していきます。それは技術的なことだけではなく、絵に対する見方、考え方が変化していくからです。私の技術・表現方法は私自身これまで試行錯誤しながらここまで来たものですが、これは私の世界であり、絵の世界全体のほんの一部に過ぎません。このブログでもそうしてきたように、私がお伝えできることは出来る限りお伝えするつもりでいますし、私も皆さんに追い越されないようこれからも精進していくつもりでいますが、いずれ私に飽き足らなくなる方も、別の方向を目指す方も出てくるでしょう。その場合にはどんどん新しいものを吸収すべく皆さんも変わっていけば良いのです。それが当たり前のことですから…。
絵は「自分探しの旅」だと私の先生は言われます。つまり自分の求める絵、本当に描きたい絵を求めて変遷しつづけるのが絵の世界なのです。
人生におけるそんな不思議な、楽しいひとときの時間を皆さんと共有できたら私も幸せです。
改めてよろしくお願い申し上げます。
category: ●教室について
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