… 風景画の部屋 …  


 「水彩による風景画」を主なテーマにしたブログ日記です。
 これまでの絵は「絵画ギャラリー」に展示しています。初めての方はまずはこちらへどうぞ。

 横浜周辺での「風景画教室」です。詳細はこちらです。
 講師・平澤への連絡は「ka.hirasawa*gmail.com(*は@に代えて)」あるいは「電話 080-5860-3281」へどうぞ。

◆木曜教室は一杯です。木曜でなければダメと言う方は平澤まで連絡してみて下さい。
「次回は10月19日(木)荒崎海岸(荒崎公園)」です。(10月からの詳細)

◆金曜教室(新規にスタート。まだ少し余裕があります。)
「次回は0月20日(金)小島新田(運河)」です。(10月からの詳細)

◆遊彩会はまだ余裕があるようです。人形町に来られる方であれば区内の方でなくてもOKとのこと。
 ご希望の方は会長さんにお話しを伺ってください。

写真との関係  

 ネット上で知り合った友人が、絵を描く際の「写真との関係」について書いていました。それで、改めて「私にとって写真とは何なのか?」考えてみました。
#あくまでも、ここで書くのは「風景画について」と限定しておきます。

 現地で描くことに拘って絵を描いている人は沢山いますし、現地で描く絵は3次元を2次元に表現する行為になるので、相応の難しさがあり、現地で描かないと絵を描く際の何かが不足したり、絵の本質が失われているかのように言う人がいます。

 私がここに掲載している絵の殆どは写真をもとにしています。
 そして思うことは、私自身、(何枚も現地で描いていないのにですが)そういう難しさがあるとは考えられませんし、現地で描かないから何か絵の本質が失われるとは考えられないのです。

 だからといって、写真を元にして描く絵で十分だと思っているわけではありません。写真と現地はあきらかな違いがあることは確かなのです。

・まず精神的には、絵を描く環境{空気}が違います。
 恐らくこれは、絵を描く人の心のあり方に決定的な違いをもたらしていると思うのです。
 しかし一方、風景はいつも同じではありませんから、必然的にある一定の時間を切り取ることになるわけであり、その空気を体感じているのであれば、その写真をもとにして描いた絵でも相当程度、現地と同じ精神状態で描くことは可能だと思うのです。
#他人の撮影した写真を元にして描くことは、ここでは考えていません。

・物理的には、写真はあくまでも限定された一瞬の画像であるという限界があります。
 写真画像は固定されており、自分の立つ位置を変えながら、さらに良い構図を探すということができません。
 画角がかなり狭い範囲に制限されてしまい、言わば、狭い窓から眺めた風景を切り取っただけのものになります。
 焦点距離は人間の目とは異なりますから、奥行き感が現実と異なってきます。
 色彩も現地での色彩とは当然異なります。画像の解像度も、写真には自ずと限界があります。

 こうした写真の「限界」は、写真を元にした絵を描いてきて、十分納得できるようになりました。
 それなのに、そういうことを意識しながらも、写真を元に絵を描いてきた理由は簡単です。単に、絵を沢山描きたかったからです。絵を描く経験を積みたかったからです。

 2004年から、雑多な絵ですが水彩画を100枚ほどを描いてきて、何となく、どう描いていったらいいかが、おぼろげながらですが、つかめてきたような気がします。
 今後は、可能な限り現地で絵を描くようにしていきたいと思っていますが、それでもなお、写真の助けを借りることをやめることはしないでしょう。絵を描くのに自ら条件を限定し、不自由にする必要もないでしょうから…。

 絵を描くにあたって最も大切な要件は、どういう環境で描くかではなく、絵を描く人の心にあると思うからです。
#生意気言ってますねぇ(^^ゞ。


PS
 本日は、夕方になるまで医者に行くことをすっかり忘れていました。それだけ回復してきているのかもしれません。
 医者は、「そろそろリハビリをしても良いかな?」と、私の腕を持ち上げようとしました(危ない危ない(^^ゞ)。先週末の診察の様子を見るとそうは安心はできません。私としては、せめて今週末のレントゲン結果を見てから考えたいですねぇ。

category: ┗画論

tb: --   cm: 10

コメント

こんばんは

鎖骨のことなどなかったかのように、
精力的に水彩に取り組まれていて、いつも感服しております。

道の絵、いいですね。
ボクは、道の風景には、とくべつに惹かれます。
その先の何かを暗示しているようで。

写真と絵の関係は、ボクもよく考えますよ。
現場で絵筆をとり、そして帰宅する前に一枚パチリとやることが多いです。色合いとか記録しようとして。
でも絵で描こうとしたものとの隔たりに愕然とすることが多いですね。
描こうとしたものが、なんだか小さいのです。
それから、色合いも、印画紙の反射の色なんですね。
現場は光の色が満ちている、そんな気がしています。

ところで、もう目前に迫ってこられたのではありませんか。
よろしければ、のちほど心境などお聞かせください。
じつは、ウチにも年頃の娘がいるのです。

弥太夫 #yG4XIAIw | URL
2005/12/13 21:49 | edit

 コメントありがとうございます。
 絵というもの、不思議なものですね。
 何が絵の良さを決めるんでしょうか。何が人々を感動させるようなものになるんでしょうか。そんなことをよく考えます。
 風景をそのまま描くことが良いわけではなし、絵を描く人がどこかで自分なりに想像することが必要なんでしょうが、そうなると、現実というのはどういう意味があるんだろう…とか、堂々巡りの考えに陥るのです。

 でも、弥大夫さんの言葉、現実の重みを感じます。まだまだ私は甘いですね。

 娘の話しを含めて、これ以上はメールにしましょうか?(^_^)

#- | URL
2005/12/13 22:31 | edit

 初めましてkitasanさんのところから伺いました。余計なお世話で失礼致しますが、下のURLは写真と絵の関係のご参考になるかと思います。
http://www.ken-morita.com/index.html

ultramarina_light #- | URL
2005/12/14 04:54 | edit

 コメントありがとうございました。

 早速、ご紹介いただいたサイトに行ってみました。
 トレース水彩画とは、私よりはるかに割り切っていますね。趣旨はわかります。ただ、私としては、トレースを超えたところを目指したいとは思いますが…。
---------------------------
トレース水彩画は写真をもとに描きます。
風景画を描くコツは、絵の元となる写真の魅力にあります。
出かけるときはカメラを持ってシャッターチャンスを見逃さないことです。
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 これは同感できます。

#- | URL
2005/12/14 09:53 | edit

マイブーム館のページの更新、有難うございました。
一番上の夕暮れの風景、素敵ですね。昔何処にでもあった風景のようで、懐かしい感じがします。
富山市役所から見た風景も好きな絵です。

写真と絵の関係について拝見させていただきました。
私は絵が全く描けなかったので、ちぎり絵なら私でも出来るかしらと始めました。
私の先生はちぎり絵と言うより、和紙で絵を描く絵画を目指した物を求められています。
習うにつれ下絵も描けない私には写真を元に描くしかありません。写真を見ながら描くとどうしても写真と同じような仕上がりになり、「写真と同じ様に描くのなら、写真を飾っておいた方がまし・・・・」とよく言われました。
のび太さんのように絵のセンスがあるといいのですが・・・・。
私にとって、写真があるからこそ絵が描けるのかもしれません。特に風景画は・・・・。

みちこ #lz6GJI7A | URL
2005/12/14 22:16 | edit

こんばんわ、のび太さん。
私の娘も小さい時から絵を描くのが大好きで、美術部に属していました。結構、油絵もあっと言う間に書いてしまい、先生が驚いていたそうです。
写真と絵の関係、私は素敵な関係だと思っております。娘も自分で写した写真を見ながら絵を描いていました。現場にずっといる事は出来ないのが正直な理由。のび太さんが言われるように、絵の道具でも何か突然に必要になったり、不足したり・・・ですよね。私は、絵も写真も見るのが大好きです。
写真は瞬間をとらえる芸術。絵は、全体的に見て探り出す芸術かな・・・と。素人の考えです。^_^;
これからも、のびのび?と素敵な絵を描いて見せて下さいね!

ぴょんこ #B7q/.fmY | URL
2005/12/14 22:41 | edit

 みちこさんこんにちは。こちらへもおいでいただきありがとうございます。
 本当は、写真でも一向にかまわないと私は考えています。ただ写真には、現場で見た感動とか、光・色彩がどうしても不足します。絵は、あくまでも創造ですから、そうしたものを意識しながら現実を超えてしまう創造をすれば良いんだろう!と自分を励ましています。
 現地でばかり描けないことがわかっていますので、理屈をこねているわけです。

#- | URL
2005/12/14 22:44 | edit

 ぴょんこさん、度々ありがとうございます。
 そうか娘さんも絵をやっていらっしゃるんですね。ぴょんこさんが絵をお好きだからそれが娘さんに遺伝したのかな?
 最近、絵なんてしょせん絵なんだ。気楽に描けばいいんだと思うようになって、以前より楽しく描けるようになってきたように思います。
 名前のようにのびのび行きたいと思います。これからもよろしくお願いします。

#- | URL
2005/12/14 22:49 | edit

私としては

のび太さんの、現地オンリーの絵を一度見てみたいなー。

でも、写真という取材材料に囚われなければ、写真から描いてもいいと思います。ドガなんて、写真から絵を描いてたし。

私はまだ修行不足なので、現地スケッチです。

ちまる #H3kEyMOM | URL
2005/12/15 15:36 | edit

 せっかく、外描き用のセットを揃えたのに、肝心のところで鎖骨骨折のこの身がうらめしい。ようやく治りかけた頃には、もう季節は冬。一体いつになるでしょうかねぇ。
 でも、現地オンリーとするには、かなり覚悟がいりますね。よーし。

 と言っても、早くてもきっと来春でしょうか?もうしばらくお待ち下さい。

#- | URL
2005/12/15 19:58 | edit

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