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 … 風景画の部屋 …  


 「水彩による風景画」生活の日常を綴ったブログ日記です。
 絵を描き始めた頃の絵は「絵画ギャラリー」に、そして最近(2007年~)の絵は「Facebook」に展示しています。

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吉田博展 そして 東京こだわりの風景画展  

 久し振りに充実した展覧会を見たように思います。それが「生誕140年 吉田博展 山と水の風景」

 まずは、東京丸善本店で開催中の「東京こだわりの風景展」。ここは知人が何人か参加しています。私が絵を始めた頃参考にさせていただいた人も何人か展示しているので、それなりに関心を持ってでかけました。

 しかし、本命はこちら「吉田博展」でした。
 新宿には度々来ているというものの、まさか昔、安田生命ビルとして覚えたビル内での美術館とは思ってもいませんでした。

 180815 180815

 吉田博は、日本より海外での評価が高い画家、黒田清輝に対抗し日本では主流になりれなかった人、反骨の人という印象があったのですが、必ずしもそうでもありませんでした。最後の反骨というのはどちらかと言えば頑固一徹という感じなんでしょうか?
 最初のアメリカ行きこそ片道切符、1ヶ月分の生活費だけで出かけるという冒険だったようですが、そこで運良く大成功を収めた後は画家としては成功人生だったように思います。最初の展覧会で当時のサラリーマンの12~13年分の収入を得たと言いますから、それを資金に(と思いますが)海外にも何回か訪れることもできていますし、黒田清輝と対立したと言っても太平洋画会(現・太平洋美術会)を結成したり…と、日本の画壇の中心にいた人には間違いないように思います。ただ、彼の目は常に世界を見ていたということなんでしょう。そう思います。

 鉛筆スケッチ、水彩、油彩、版画等、様々なものに手を出し、それぞれ素晴らしいのですが、版画は別挌にしても、私には鉛筆スケッチ、水彩に特に心惹かれるものがあったように思います。彼の絵の神髄は風景画とその叙情性にあるように感じたものでした。油彩はどうしてもどこかで見たような…そんな感じの絵になってしまうようですし、どことなく版画を連想させるような輪郭線を感じさせるものがありました。
 戦争の関係もあって、65歳以後の作品は少ないのですが、それでも版画を始めたのが49歳の時と言うから驚きです。当時の人でこれだけ海外に足を運び、日本の山々にも足を運んだ人はそうはいないでしょう。風景を描くためとは言え、それなりに経済的には恵まれていたとは言え、常に挑戦する気持ちを持ち続けた人のように思います。

 展覧会場は、人のゆっくりした流れに乗って回れば2時間ほど。さほど混雑状態でもなく程よい熱気を感じながら気持ち良く見て回ることができました。
 ただ、水彩画を保護するためでしょう、照明が薄暗かったのが残念でしたが…。

category: ┗展覧会・画家

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