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 … 風景画の部屋 …  


 「水彩による風景画」生活の日常を綴ったブログ日記です。
 絵を描き始めた頃の絵は「絵画ギャラリー」に、そして最近(2007年~)の絵は「Facebook」に展示しています。

 「水彩画教室(四季彩の会)」の詳細はこちら。(室内教室は戸塚駅周辺、戸外スケッチは横浜全域から周辺地域)
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 ・(10〜12月)の日程はこちら。(一部未定)<(パスワードが必要) 
 ・11月11日(土)は「水彩人写生会」です。 希望される方は、リンク先の説明書をご覧の上、メールをお願い致します。


遊彩会:各自の絵を描く(ベネツィア・その2)  

 遊彩会の今日の教室は前回の続き、ベネツィアの絵を仕上げるというものです。

 家でかなり進めてきた人、あまり手を付けていなかった人など様々ですが、いつものように進めていきます。

 私が、いつも言っている建物・街並みの描き方(平澤の水彩画法)は、次のようなものでしょうか。

◆建物(街並み)の場合には、建物の形にとらわれるより、建物にあたる光を意識し、陰翳をつけて上げるとそれだけで建物らしく見えてくる。
 ・建物にあたる光の角度で壁面の明るさが異なるので、実際にはそう見えなくても、太陽光の角度に応じて壁面の明るさを変えてあげるのは効果的である。
 ・陰翳にも明るい部分~暗い部分まで差があるのでそれを意識して影にも変化をつけてあげる必要がある。
 つまり、グリザイユ画法で描くにしても、少なくとも2~3段階の陰翳を意識するのが良い。
 ・陰翳とものの色(基本色)を分けて考えると描きやすくなる。つまり、風景の色は陰翳の色彩と基本色の組合わせによって描くことができる。

◆その際の重要なポイント1は、ものの色(基本色)に惑わされず、光が当たっている面なのか、影の面なのかを良く見極めることである。
 ・つまり、自分が感じた色をそのまま置くのではなく、陰翳を見極めて陰翳確かな表現をする方がより効果的だということだろう。
 ・風景画は空間表現が重要である(と私は考えている)。だから、陰翳にも遠近の表現が必要である。

◆重要なポイント2は、明るい部分(特に強い光を受けている部分。例えば屋根など)の色は最後にすべきであるということである。
 ・例えば、屋根から色を置いて行く人がいる。それがもっとも良く目立つからだろうが、それは最悪の結果をもたらすこということである。何故なら、そうすれば当然屋根の色が強くなる。その結果、陰翳の部分はさらに暗い色を置かなければ光を表現できなくなるからである。

◆重要なポイント3は、日の当たる部分の陰翳はシャープに(エッジを効かせてくっきりと)、日陰の部分の陰翳はボンヤリと曖昧に描くのが効果的である。
 ・簡単に言えば、陽の当たる部分はメリハリを効かせて、日陰の部分はボンヤリと描くのが効果的だということである。



 そんなことを基本に、皆さんの絵にアドバイスをしたり、そんな表現のコツを示したり…という時間でした。

 最後に、皆さんの絵を並べて講評です。

 こうして並べてみると、皆さん、なかなかの絵に仕上がっているように思いました。

category:  ┗ 教室19年

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