fc2ブログ

 … 風景画の部屋 …  


 「水彩による風景画」生活の日常を綴ったブログ日記です。
 絵を描き始めた頃の絵は「絵画ギャラリー」に、そして最近(2007年~)の絵は「Facebook」に展示しています。

 「水彩画教室(四季彩の会)」の詳細はこちら。(室内教室は戸塚駅周辺、戸外スケッチは横浜全域から周辺地域)
 ・(10〜12月)の日程はこちら。<(パスワードが必要) 
 ・11月11日(土)は「水彩人写生会」です。 希望される方は、リンク先の説明書をご覧の上、メールをお願い致します。


伊根の晩秋:F6  

伊根の晩秋:F6

 新型コロナで個展を中止、今月の教室もなくなりました。

 おまけに今日は天気が悪い。絵でも描いていろと言うことかな?と思い、一枚描いて見ました。
 元にしたのはこの写真です。

200308

 以下、途中経過を含めて紹介していきます。

200308 構図(特に右下部分の処理)をどうしようか考えていたので、いつもより丁寧に下書きをしています。

200308 いつものように最初のウォッシュです。
 どこに白を残すかを意識しているだけで、他はいい加減に色を置いています。この段階では厳密に色を入れる必要はありません。

200308 大まかな形を決めるために背景の建物の影を入れています。
 一部分重ねて影を入れて影の強弱をつけて、単調にならないようにしています。(本当は最初の影を入れた段階で写真を撮ろうとしたのですが、忘れてしまいこの段階になりました(笑)。
 重要なのは、遠景には丁寧な形の影を描きすぎないということです。

200308 手前の木の表現にかかっています。
 影の強さを入れることによって木を浮かび上がらせようとしています。小枝もありますからこの段階でも(小枝も一緒に表現するつもりで)丁寧に木を表現しすぎないことが重要です。

200308 海の表現は感じた色を重ねて行くといった手順で描いています。
 色が重なることにより、しっとり感のようなものが深まっていくのがわかっていただけると思います。

 この後は最後の仕上げです。
 仕上げの段階では細かなところに手を入れますが、今回は主として、木が目立たなくなってきたように思ったので、木を浮き立たせるよう強い影を加えています。

 今回は、背景の建物をかなり省略的に描いているので、概ね3時間ほどで仕上げです。

伊根の晩秋:F6 これで仕上げたつもりだったのですが、遠景の山の色味や近景から遠景の家並みにつながる連続性が欲しくて、さらに手を入れ完成としました。それが冒頭の絵です。


category: ┗ 風景20年

tb: --   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

プロフィール

最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ