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 … 風景画の部屋 …  


 「水彩による風景画」生活の日常を綴ったブログ日記です。
 絵を描き始めた頃の絵は「絵画ギャラリー」に、そして最近(2007年~)の絵は「Facebook」に展示しています。

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遊彩会:各自の桜の風景を描く/上野大黒天堂の桜:F6  

210425

 それほどひどくはないが、昨夜からまた寒さがぶり返したようです。

 今日の遊彩会は、それぞれが桜の写真を持ち寄って描こうというものでした。
 3月の末頃、数日間京都の桜の名所を歩き回ったという方が、たくさんの写真を提供してくれたのですが、私は、たまたま持っていた上野大黒天堂の桜の写真を持参したので、それを描くことにしました。

210406

 今日は、各自がそれぞれのペースで描くので私の方は気が楽ですが、それではあまりにも素っ気ない。だから、まずは私のデモ(以下、最初の1枚)からスタートです。
 以後は、他の人達の絵に多少のアドバイスをしながら、時間を見つけて自分の絵に少しずつ手を入れたもの。
 全体的に大雑把ですが、私の水彩画法の手順がわかると思います。

210406 <ファースト・ウォッシュ>
 最初のこのステップは、大まかにベースとなる色を置くことにより、全体的なイメージを描出することができます。
 基本的には2つのポイントが重要だと考えています。

①鉛筆の下描きがほとんどしてありませんので、色を置くことによりデッサンを確認すること。

②絵の中で最大の明るさを表現すべき箇所(紙の白を残す部分)を明確にすること。

 教室のデモでは、時間節約のためもあって複雑な色を置きませんが、自分のペースで色を置いていく場合には、タップリ水を使い、にじみなどで複雑さを感じる色を置いておきたいところです。

210406 <桜意外の部分の表現を加えて…>
 さらに細部に目を向け、桜意外の部分の色を置きながら、形を作っていきます。
 暗さを入れることにより、桜の枝ぶりがより具体的になり、各部の形が明確になっていきます。

210406 <さらに暗い部分に手を加えて…>
 この段階ではまだ桜に手をつけていません。
 あくまでも桜意外の部分の表現を具体化しています。

210406 <桜の花びらを散らして…>
 桜は、それを見る距離に依って様々な描き方があります。
 この絵では、中央の桜の以外に、右側の遠方の桜、左側の近景の桜を置いています。これによってより空間を感ずることになりますが、その表現の違いを見ていただきたいところです。ただ、あくまでも主役は中央の桜ですから、左手前の桜は(あくまでも相対的な意味で…ですが)描きすぎてはいけないと考えています。

 また、周りの色を置くことに依って浮き上がらせるだけの桜表現では、どうしても不自然な部分が残ります。
 それを救うために私は(マスキングの代わりに)補助的に「白」を使います。
#マスキングは、絵を描くというより職人的な仕事に思えて、私はあまり使いたくないのです。特に現場では…。


 ここまで描ければ、後は仕上げとなります。
 全体のバランス・調和を考えながら、色調や細部など、全体的に仕上げていきます。

 なお、この絵は、4月20日の次回の教室の後仕上げたものになります。

category:  ┗ 教室21年

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