F教室:山手234号館/ 
2021/12/10 Fri. 21:18 [edit]
本日は横浜山手。エリスマン邸界隈を描こうと出かけました。
本日は晴れ…ですが、ちょっと日差しが弱いのが残念です。


エリスマン邸やけやき亭、そして山手234号館を眺めたのですが、結局本日は山手234号館を描くことにしました。
そして、描こうとしたら…重要な忘れ物が。何と、いつも使っているパレットを忘れてしまったのです。
しかし、いつもスケッチザックの中に入れているシュミンケ(永山祐子モデル)が入っていますので、それを使うことにしました。ご存知のようにシュミンケは水彩画家にとっては高級絵の具。高価ですが発色の良い絵の具ということになっています。
私が普段これを使わない理由は3つあります。
これらはいずれも使い慣れれば問題にならないことなんでしょうが、いつも使い慣れる段階に至る前で挫折してしまうのです。
①永山祐子さんはどちらかと言えば静物も主要モチーフにすることが多い方。私の風景画とはどうも使う色が異なるような気がするのです。
↑は色の好みの要素が多いでしょうから無視するとしても…
②シュミンケは、パレットに出した状態の色と水に溶いた色の差が大きいように思います。使い慣れないと、どの色を選択したら良いのかいつも迷ってしまうのです。
③これも発色の良いせいでしょう。水に溶かした状態の色がいつも使っているホルベインに比べるととても濃い色になってしまうのです。
こうして、いつもと異なるパレットで色を探しながら描き進めたのですが、絵の方はいつもの絵にはなりません。新しい絵を模索する場合にはこれも効果があるかもしれませんが、今日の私にはイマイチというのが実感でした。
今日も帰る頃には、身体が冷え切ってしまったようです。
用意していった電熱ベストも使うのを忘れていました(苦笑)。
* * * * *
今日の私の水彩画法です。
◆第一ステップ
水彩画はどこから色を置いていったら良いか?という問いには、基本的には薄い色、明るい色から置いていくということが回答になるようですが、それ以上に重要なのが、手前にあるものは先に色を置くということでしょう。
この風景の場合には、
①「手前の木々の紅葉の葉」を先に置くことが重要です。
明るい色を生かすためには、他の色を重ねないことが大切ですから、そこに他の色を重ねないために先に置き、それを避けながら他の色を置いていくためにも先に置く必要があります。
②さらに私は「木は薄い色でその樹形を描く」ようにしています。
木をよく見れば陽が当たっている明るい部分と影の部分で成立しています。したがって、その明るさをまず描き、それに影を加えれば樹木の雰囲気を描くことができることが第一の理由。
初心者であればあるほど建物をしっかり描きがちで、それに木を重ねるように描く人が多いようです。しかし、実際には木の背後に建物がありますし、樹木と建物の絡み方を描くのも雰囲気のある絵を描くための重要な要件の一つだと考えればあくまでも木の背後に建物があるように描きたいわけです。そのために、先に樹木の位置を決め、それを避けるように建物を描くほうがよりリアルに見えるだろうというのが第二の理由です。
このように①、②を避けるように背後の建物を描いていけば、樹木の印象を損なわずに建物を描けるでしょう。

◆第二ステップ
本日は絵の進みが遅いですが、基本的な雰囲気はできつつあると思います。
完成に向けて、いつもとは異なるパレットで生じた色味の違いをどこまで戻すか…ということがこれからの主要な仕事になるのでしょうか。

本日は晴れ…ですが、ちょっと日差しが弱いのが残念です。



エリスマン邸やけやき亭、そして山手234号館を眺めたのですが、結局本日は山手234号館を描くことにしました。
そして、描こうとしたら…重要な忘れ物が。何と、いつも使っているパレットを忘れてしまったのです。
しかし、いつもスケッチザックの中に入れているシュミンケ(永山祐子モデル)が入っていますので、それを使うことにしました。ご存知のようにシュミンケは水彩画家にとっては高級絵の具。高価ですが発色の良い絵の具ということになっています。
私が普段これを使わない理由は3つあります。
これらはいずれも使い慣れれば問題にならないことなんでしょうが、いつも使い慣れる段階に至る前で挫折してしまうのです。
①永山祐子さんはどちらかと言えば静物も主要モチーフにすることが多い方。私の風景画とはどうも使う色が異なるような気がするのです。
↑は色の好みの要素が多いでしょうから無視するとしても…
②シュミンケは、パレットに出した状態の色と水に溶いた色の差が大きいように思います。使い慣れないと、どの色を選択したら良いのかいつも迷ってしまうのです。
③これも発色の良いせいでしょう。水に溶かした状態の色がいつも使っているホルベインに比べるととても濃い色になってしまうのです。
こうして、いつもと異なるパレットで色を探しながら描き進めたのですが、絵の方はいつもの絵にはなりません。新しい絵を模索する場合にはこれも効果があるかもしれませんが、今日の私にはイマイチというのが実感でした。
今日も帰る頃には、身体が冷え切ってしまったようです。
用意していった電熱ベストも使うのを忘れていました(苦笑)。
今日の私の水彩画法です。
◆第一ステップ
水彩画はどこから色を置いていったら良いか?という問いには、基本的には薄い色、明るい色から置いていくということが回答になるようですが、それ以上に重要なのが、手前にあるものは先に色を置くということでしょう。
この風景の場合には、
①「手前の木々の紅葉の葉」を先に置くことが重要です。
明るい色を生かすためには、他の色を重ねないことが大切ですから、そこに他の色を重ねないために先に置き、それを避けながら他の色を置いていくためにも先に置く必要があります。
②さらに私は「木は薄い色でその樹形を描く」ようにしています。
木をよく見れば陽が当たっている明るい部分と影の部分で成立しています。したがって、その明るさをまず描き、それに影を加えれば樹木の雰囲気を描くことができることが第一の理由。
初心者であればあるほど建物をしっかり描きがちで、それに木を重ねるように描く人が多いようです。しかし、実際には木の背後に建物がありますし、樹木と建物の絡み方を描くのも雰囲気のある絵を描くための重要な要件の一つだと考えればあくまでも木の背後に建物があるように描きたいわけです。そのために、先に樹木の位置を決め、それを避けるように建物を描くほうがよりリアルに見えるだろうというのが第二の理由です。
このように①、②を避けるように背後の建物を描いていけば、樹木の印象を損なわずに建物を描けるでしょう。

◆第二ステップ
本日は絵の進みが遅いですが、基本的な雰囲気はできつつあると思います。
完成に向けて、いつもとは異なるパレットで生じた色味の違いをどこまで戻すか…ということがこれからの主要な仕事になるのでしょうか。

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