多目的S中(共通)/入り日を受く家並み:F6(プラハ) 
2022/11/11 Fri. 18:42 [edit]

本日は、皆で同じ画題を元に、水彩の描き方を勉強しようという日。モチーフは「プラハの家並み」を選びました。
難しい画題にも拘わらず、多くの方が参加してくれました。

本日はグリザイユで描く方法を選択しました。複雑な風景を描く場合には、光の具合だけを見て(陰影を)描くことで、複雑な要素を整理でき、その後がとても簡単になりますから、使い方によってはとても役に立つ描法と思っています。
途中段階では、いつもは自分の描き方で描いてしまう方も、今日は割合忠実にグリザイユ法で描いていたようです。
途中段階では苦労しながら描いていた方々でしたが、最後にはこのように各自の画風が感じられながらも見応えのある絵が並びました。
もちろん、本日だけで仕上げる段階までには行きませんが、短時間にも拘わらず、ここまで進められたということには私にも驚きです。
私の絵もここに並んでいるのですが、すっかり埋没してしまっています(苦笑)。

私の水彩画法(描画ステップ)は以下の通りです。
本日は、新しい方が2名参加されましたので、いつもより意識していたのは、絵を完成させると言うより描画手順をわかりやすく説明したいということでした。
◆第1ステップ
簡単な下絵ですが、それを元にブルーで空・影を着色していきます。
不思議なことですが、これだけで雰囲気ができてきます。光の効果恐るべし…といったところでしょうか。

◆第2ステップ
これに茶系統の色を加えるとさらに絵の密度が高まります。

◆第3ステップ
陰影をさらに深めました。濃い影をどの程度に描くかで、最終的なイメージが概ね決まります。
屋上のガラスドームの描き方も見ていただきました。

今日の絵は、絵を完成させるステップと言うより、各々の細部の表現のポイント…そんなことを学ぶものになりました。
遅ればせながら2023年3月26日、何とか仕上げました(苦笑)。
category: ┗ 教室22年
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