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 … 風景画の部屋 …  


 「水彩による風景画」生活の日常を綴ったブログ日記です。
 絵を描き始めた頃の絵は「絵画ギャラリー」に、そして最近(2007年~)の絵は「Facebook」に展示しています。

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多目的S中(共通)/シントラ宮殿からの俯瞰風景,ポルトガル  

 本日は(共通)の日。
 画題はポルトガルのシントラ宮殿からの俯瞰する風景を選んでみました。これは風景の美しささもさることながら、近景から遠景に至る風景が心地よく、水彩画の勉強にも適しているのではないかと考えたからです。

 建物の形状が複雑だということもあって、皆さんは最初の下書きの段階での苦戦があったようで、時間内で描き上げるのが難しかったかもしれません。
 最後に並んだ絵はこんな感じになりました。

 最初のうちは、皆さんの苦戦の様子を感じながらの講評でしたが、それを進めていくうちに、皆さんそれぞれの絵の魅力を感じる様な…そんな時間になりました。皆さんはどんな風に見ていただけるでしょうか。

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 なお、本日、来年の「第7回 四季彩の会展」の日程が確定しました。2024年02月20日(火)〜26日(月)です。楽しみにしていただければ…と願っています。


 さて、本日の私のデモでの<水彩画法>です。(←この言葉は検索ワードとして使っています。)

◆第一ステップ
 本日は、私の勘違いで15分遅れのスタート。少し慌てています(苦笑)。
#3分遅れで乗れなかったバスに乗れていたら、知らんふりをして進められたのですが…残念(笑)。

 建物部分以外の明るい緑系統の色を中心に置きながら、建物の形を浮かび上がらせています。
 色は遠近を意識しながら色の強さ、筆のタッチの大きさ<私は勝手に「grain(粒)」と呼ばせていただきます>にも注意しながら進めたいと思います。
 注意したいのは、それぞれの(特に近景の)grainは、一粒ひとつぶが木の葉を表現するように置きたいということです。遠景は粒が見えないのでたっぷり水を使ってぼかすように描くことになります。
 そして、色が置かれたところ以外の白地が建物部分であると見えればこの段階では大成功ということになるでしょう。

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◆第二ステップ
 いつもの私のイメージで言えば、第二、第三ステップの部分を描いていることになりましょう。
 建物部分は、難しい形状の部分を取り上げて、描く手順(左側)、意識的に注意しながら描くポイント(塔部分)などを描いています。
 暗い部分は、暗さを入れるべき(私が重要だと考えている)ポイントです。そして、暗さをどのような色で、どのような強さで入れていくか…で絵の印象も大きく変わってくると考えています。

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◆第三ステップ
 本日は、遅刻を引きずったか…いつもより色の乗せ方が雑になったかもしれません。中景の建物の屋根色調が当初のイメージとやや外れてしまいました。遠景ももう少し青みの深い色にしたかったところです。
 もう少し丁寧に色を選びたかったという反省点はありますが、致命的な失敗とは言えません。まだまだ挽回は可能です。
 多くの方々が水彩画は直しが効かないから…と言いますが、そんなことはありません。自分のイメージに近づけるよう挑戦してみることが大切です。とにかく自分が致命的な失敗だと思えるまでもがいてみること、その経験こそが水彩画が上達していくために大切なことなのだと、私は考えています。

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 今日はいつになく教訓的な内容になってしまいました(笑)。

 もちろん、これを完成させていくためにはまだまだ手を入れなければいけません。このところそうした中途半端な絵が溜まっていますが、まだしばらくの間、近づいている展覧会(グループ展)の準備を進めないといけません。



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